★オーディオ奮戦記★

40cmウッドホーンを中心とした4wayマルチシステム

2402Hとウルトラハイ

ー 2009/05/02 ー

久しぶりに全体の姿を撮影。

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2009/05/02 スピーカーシステム全体像(1)
こうして撮影すると広く見えるが、ミッドバスの軸上でW1100mmしかない。両側端がメインシステムのDS-10000。

オーダーの固定式のチャンデバが「完成した!」との連絡はまだ来ないので、思いつきではあるが、それではと、固定式になる前に現用チャンデバによるユニットを入れ替えをしてみることに。

実のところ入札した周波数ボードの価格がアップしたことで、オーダーしてあるチャンデバが来たら不要になる周波数でもあるので、不要な投資をするのもムダかと思い簡単に諦め・・・

さてなにをするかというと、最初はツィータの交換。

現用機は、T925。そして所有機は、2402Hと FT33RP。当然興味が沸くのは 2402Hである。

T925は、再生周波数が 5K~ 40KHz、推奨は7K~というどちらかというとスーパーツィータの部類に入る。
それに対し、2402Hは、2K~15KHz だから低い周波数帯から使えるツィータである。
FT33RPでは、2K~ 45KHz ということなので 2402H+T925 のようなワイドツィータだ。

2402Hの再生周波数は上が 15KHzとされているが、スパ!っと切れてしまうのではないことは他の方のHPで 8KHz とか 10KHz から使って全く問題ない(ハイエンドが不足しない、という意)というデータがある。

そこで、最初は単純にT925 と入れ替えてみた。従って 10KHz~を担当することになる。

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2402H に換える

入れ替えて直ぐの印象は、レベル的にこちらの方が大きく聞こえる様に感じ、アンプのボリュームを少し下げた。(このチャンネルは、プリメインアンプを使っている)同時にシィーシィーノイズが大きく聞こえる感じだったのでトーンコントロールをフラットにした。

ミッドハイとの繋がりは申し分なしと思えたが、T925のときよりシンバルがリアルになったような気がした。

次に全体(ミッドから上)のクロスを見直してみた。ミッドの下は1KHz でこれはF-15 の固定式のため触れないので、ミッドとミッドハイとのクロス、およびミッドハイとハイのクロスを動かしてみた。

ミッドとミッドハイとのクロスは今までが 3.2KHz だったが、これはチャンデバの D-23 の制約で 3.2KHz より上には設定できないから、試すのは 2.5KHz と2KHz である。またミッドハイとハイのクロスは、今までは 10KHz だったので、2402H の特性から 8.0K、6.4K、5.0K、4.0KHz が設定可能である。

ちなみにミッドもミッドハイも 500~15KHz をカバーしているのでホーンの制約以外では全く問題なしである。

ミッドとミッドハイとのクロスは 3.2KHz のまま、ミッドハイとハイのクロスを変えてみた。

当然のことであるが 10KHz から 4.0KHz へ下げてくると 2402H の色が濃くなってくる。さらに 3.2KHz まで下げると(ミッドハイは無音となる)4wayとなるが、Jazz系ならこれでもイイか、と思えてくる。だが、コルネットのミュート音は、これでは気に入らなくなってしまう。

では、と、少しずつクロスを上げながら聴いてみると、2402H の主張が強すぎることなく、しかもミュート音にOKが出せたのは最初の 10KHz だった。しかし2402Hを 3.2KHz まで下げ、また少しずつ上げてゆくことで、ミッドハイのレベルが低すぎた事に気がついたのは、この実験の賜だったと思う。

次に、ミッドとミッドハイのクロスを変えてみた。元の 3.2KHz から 2.5KHz、2.0KHz と下げていくと 2.0KHz の場合は中低域がやや軽くなったような、または厚みが薄くなったような感じだった。2.5KHz だと中間的で、元の 3.2KHz だと中低域が少し厚みがあるような感じになることが確かめられた。これはドライバーの音の傾向と似ていると思った。

ミルトジャクソンのような Vib の音色だけでみると 2402H を 4.0KHz としたときも、結構いいな、と感じた。またスネアや拍手の音では 2402H を 6.5KHz からクロスする音も結構好みの音と思ったが、オーケーストラなどの全奏時などでは 8.0KHz でも、ややうるさく感じるときもあって、その解消からも 10KHz の方が聞きやすかった。

結局、元の状態(3.2KHz と10KHz のクロス)が一番いいという結果だった。

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ツィータを 2402H に換えた状態


ハイ(ツィータ)を駆動しているアンプは SONY TA-F222ESJ である。このアンプには出力が A、Bの2つがあり、A+Bが出来る。それでツィータはBを使っていて、Aが空いているので、これを使ってウルトラハイを使用することにした。

ここには、メジャグラン特製のミニキューブが繫いである。ミニキューブはカットオフ 20KHz のネットワークと聞いている。ハイに 2402H を使ったことにより T925 が余っていたので、これをウルトラハイとして使用することにした。

そのため TA-F222ESJ のトーンコントロールの高域を再び+3dB にセット。
ミニキューブからの出力を T925 に接続した。ただし、私の耳では 16KHz までしか聞こえないから、鳴っているかどうかは確認できなかった。ただ、低域の音程の動きが判る様になったので、なにか効果があることは確かなようである。

なお画像は、ウルトラハイをセットする前の段階のもの。