★オーディオ奮戦記★

40cmウッドホーンを中心とした4wayマルチシステム

JBL 2404H の導入

ー 2008/08/31 ー

オークションで狙っていた2404Hを入手。予想していた金額より意外と安価で落札できてうれしい。

たまたま出品者がお近くの方だったのですぐ送られてきた。ものすごく頑強な梱包がされていて、感激した。ユニットは綺麗で、シリアルも28864/28866とほぼ揃っていた。

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JBL 2404H
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後方からとサイドから見る

カタログからは2402Hと比べてマグネットは同じ(見た目でもわかるが)で、再生周波数は下が 3KHzでほぼ 2402Hと同じ、上は 2402Hより伸びていて21.5KHzと2405Hと同じである。能率は 2405Hと同じ105dBである。

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JBL データ・シートから

大きく違うのは見た目でもわかるが、独自のバイラジアルホーンを装着していて指向角度が100°x 100°と広く、軸外でも周波数特性が一定し、フレア比が高いため、高調波歪率が劇的に低減しているということである。左が 2402Hを Linfof工房製スタンドに装着したもの。右は2404H。

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2402H と 2404H

実際にシステムに組み込んで試聴してみた。写真は右CHで、最終形態である。
最初は、前日までの T925とそのまま交換して並べてみた。

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組み込んだ状態

試聴には、基本比較ソースの<Rosemary Clooney>

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<Rosemary Clooney>
Concord CCD-4444 を、使う。
音出し一発で感じたのは、スムーズだということ。なにがということは分からないのだが、さわやかな感じがした。そして LE175+USHと位置を入れ換えてみた。結果は明らかにこっちの方がよい。最初はウルトラハイを切って、2404Hだけで聞いた。

ソースはこれを追加。

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Tchaikovsky Swan Lake + Sleeping Beauty + Nutcracker>ドミトリエフ・サンクトベルグso. Avex-Classics AVCL 25117
弦楽器の高域が滑らか、金管楽器が綺麗に鳴る。金管楽器の迫力はやや少なくなるがクラシックでは圧倒的に聞きやすくなった。ウルトラハイを入れたり、切ったりしながら試聴。

Jazzを追加。

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Milt Jackson + Count Basie + The Big Band> Pablo J33J 20023
記憶の 2402Hとの比較も念頭においた。金管楽器の咆哮は 2402Hの方が上。2404Hはやや大人しい。どちらかというと選択が難しい。

ミッドハイとのクロスとレベルも確認しながら探ってみた。10KHzのクロスでは大人しさが目立ち、クラシックとジャズ、どちらでもほぼ同じ様な感じで、ややつまらない、さっぱりとした感じがする。

6.3KHzのクロスでは Vibsの繋がりが一番滑らかで音像が前に出てくる感じ。

さらに、6.3KHzクロスを確認するためこれを追加。

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<Beethoven Sonata "Kreutzer" David Oistrakh Lev Oborin> Philipus 412 255-2
6.3KHzが丁度良い。VnとPianoの迫力、音の滑らかさも中々のものである。

オーケストラだったらどうか、古い盤=CDが発売された当時のもの=で確かめる。

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Bruckner Sym.#4 "Romantic" Rafael Kubelik Symphone-Or. des Byerischen Rundfuncs> SONY 38DC 6
これは明らかに、6.3KHzが良い。8KHzも 10KHzも試してみたが、6.3KHzの時が一番好みの音だった。ただし、ウルトラハイのレベルを 2dBほど UPさせた方がよりベターだった。

これでしばらく色々聞いてみようと思う。そして使えると成ったら、また Linfof工房さんにお願いしてケース(このユニットの場合はスタンドというよりは箱=ケースという方が合っていると思う)を作っていただこうと考えている。