SP調整(2021/Apr/22_その25)
久しぶりに音出しをしてみたら、なにか寂しい音に感じた。
そこで、測定をせずに、単に耳判定で各帯域の調整をしてみた。
結果は、それまでよりかは良い感じになったが、曲種によってはちょいとバランスが変かな、と思ったりした。
一応、変更した状態は保存しておいたので、後日測定をしてみた。
比較のため、前回(2021/03/05)の最終データーも載せる。PEQは、132Hz、160Hz、265Hzと9.0kHzだけ使用。前回のデータと比べると200Hz以下は、部屋の影響が顕著だが、エネルギー的にはローエンドまで伸びた形が見受けられる。逆に3.0kHz~12kHzにかけては、相当下がり、一見綺麗に聞こえるがラッパ(金管楽器)に注目すると遠くで鳴っている様な感じに聞こえてしまっていた。
そこで改めて、バランスから取り直してみた。
1.前回データが「1/6h octave」で表示されていたので、これを「1/3rd octave」に変更。(=01a:紫色)
低域に比べ、中高域のレベルが相当低いことが判明。
2.レベル調整をしながら聞こえ方も同時にチェックしていると、サブウーファーの位相は、元の逆相ではなく、正相の方がスムーズな聞こえだった。ただし、レベルは12dBアップさせた。その影響もありボトミングも感じられたので下側のカットを20Hzから少しupさせ、21.2Hzとした。
3.サブウーファーとウーファーのクロスポイントは、前回までは、わずかにダブらせる様にセットしていたが、サブウーファーを正相にしたことで、ウーファーのクロスポイントを上下に少しずつ移動させても大きな変化が出なかったので、素直に同じポイントでクロスさせるように変更した。
4.ウーファーとミッドのクロスは、ウーファーの上の帯域に暴れがあるため、ここは変更なしとした。
5.ミッドのレベルを基準(0dB)とすると、ウーファーのレベルは前回より2dB下げた。
6.ミッドとハイのクロスポイントは、前々回と同じ8.5kHzとした。ミッドの上の帯域は5.0kHz以上についてはクロスポイントが5.0kHzから10kHz位まではほとんど変化がない。また、ハイのクロスポイントは、6.7kHzから10.0kHzに対し、わずかに変化するだけなので、ミッドのLPFと同じ周波数に設定した。
この時点での最終。音楽を聴いてみると、低域がたっぷりした雰囲気で前よりは良い感じだったが、総合特性のグラフをよく眺めてみると、低域から中域の1kHz付近までと、それ以上の中高域~高域とのバランスが低域寄りになっていることが気になったので、後日に続きます。