★オーディオ奮戦記★

40cmウッドホーンを中心とした4wayマルチシステム

スピーカー調整(その22)

前回の調整後、音楽を聴いていて、なんか中高域が出過ぎているような感じを受けた。それで中高域のレベルを聴感を頼りに調整すると、ミッドを-1.0dB、ハイを-4.0dBするとちょうど良い感じになった。

普段(今まで)は、モノラル信号で左右同時に鳴らし、マイクをセンターに置いて測定をしていた。数値的には、両側のウーファーBOXからそれぞれ1430mm、高さは900mm(ツィーター中心から床までは900mm、ミッド中心から床までは1000mm)だった。

これを、以前W&Aさんが測定はそれぞれ片側ずつ測定するというのを思い出し、左右別に、もう少し近づけた位置にマイクを置いて測定することにした。

最初W&Aさんのを真似て500mmを試したが、近づきすぎの感じがしたので、もう少し離すことにした。数値的にはウーファーBOXから615mm、高さは少し下げて 880mmにした。以降、センターにマイクを置く測定も、いちいち高さを変更するのは面倒なので、同じ高さの880mmにすることにする。


測定は、最初に右側、次に左側。最後にセンターの順に行う。

右側(前回のNo.7のセットのまま)のALL+Bandデータ

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No.7のセットの右側(No.8)

左側(前回のNo.7のセットのまま)のALL+Bandデータ

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No.7のセットの左側(No.9)

結果、聴感上ハイ上がりに感じられていた、ハイエンド。確かに5kHzより上の周波数帯が大きくアップしているのが見られる。また、35-60Hzが大きく山になってしまっていた。ミッドは、前回のデータと変動が感じられない。
実際の視聴位置は約1800mmで、センター測定時が約1400mm、それに対し左右別は約600mmでの測定なので両端では波長の影響があるらしい。ただセンター(1400mm)でPEQなどの調整をしていながら、1800mmの視聴位置でハイ上がりを感じていたので、600mmポイントでのハイ上がりを抑えた方が良いらしいと云うことが判る。


次は、上のデータからPEQを調整。再度、右側から測定。

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PEQ調整後のNo.12(右側)

そして左側のALL+Bandデータ

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PEQ調整後の左側(No.13)

ここで、上記左右のデータ見較べると、サブウーファーとミッド+ハイのレベル差が感じられたので、一つのグラフに重ねて見た。

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左側のデータ(No.13)に右側のウーファーを除くCHを重ねて記入

これでサブウーファーのレベル差およびミッドとハイのレベル差が明らかになった。このデータからミッド+ハイの左側のレベルを調整して右側のレベルに合わせた。


そして今度はセンターで測定。

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右(No.14)と左(No.15)で調整した後のセンター(No.16)での測定
60Hz付近から7kHz付近まではかなり良い雰囲気になった。ハイエンドは11kHz付近がディップとなっているが聴感上はちょうど良い感じに聞こえる。ただ40Hz以下はサブウーファーは綺麗なカーブになっているのだが、合成した状態は少し違和感がある。

これのWaveletデータは、

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No.16のWaveletデーター

サブウーファーは、CW200Aのアンプ入力レベルが0から10とすると、現在1であり、またPA+の出力も-10dBとかなり絞り込んだ状態で、グラフのデータとなっているため、出力調整が難しくなっている。この辺りが未だ調整が必要かも知れないが、少し音楽を聴いて判断しようと思う。

システム構成図。>

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システム構成(No.16)