★オーディオ奮戦記★

40cmウッドホーンを中心とした4wayマルチシステム

低域増強(調整その11)

昨日の調整後、いくつかの曲を聴いてみた結果、高域(3k~10kHz)のきらめきが足らなく感じた。

ちょうど2時間くらいの調整が可能な時間が出来たので、スタート。

クロスオーバーには問題が無さそうなので、PEQを調整。ついでに、低域の70~90Hzの山も調整してみた。

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ALL-FQ No.05new and No.02 比較
結果、3k~16kHzまでが改善され、きらめきが戻ってきた。逆に低域は二コブの下側70~100Hzの山が取れて滑らかに減衰する特性となった。ただ、実際に曲を流してみると、サッパリして軽めの低音になってしまい。特に小音量の時は寂しい感じとなってしまった。一応、これのWaveletを表示すると、
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No.02のWavelet


今度は、低域のみ調整してみる。こちらもクロスオーバーに問題はなさそうなので、PEQとサブハーモニック・シンセサイザーを使ってみる。

最初にサブウーファーにサブハーモニック・シンセサイザーを使ってみたが、36~56Hzで5%ほどであってもボトミングが発生する事が判り、この機能を使うことは中止した。同時にPEQでレベルを上げて行くと、やはりボトミングが発生したので、下側をフラットにしていたのを20HzのHPFを入れることにした。

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クロスオーバー
Delayデータの単位は、secは誤りで、正しくは、msecです。


サブウーファーのLPFのフィルタータイプは、バターワース型(BW)ではなく、リンクウィッツ・ライリー型(LR)の24dB/octになっていたが、こちらで特性を取り終わっていたので、そのまま採用しておくことにする。従って他のフィルターは、視聴の結果で、より滑らかに感じたBWを使用している。サブウーファーでは音色的な繋がりはあまり感じられないのでLRでも問題ないと思われる。

PEQは、
80Hz、-3.0dB、Q= 1.22 だったものを、+2.0dB、Q= 4.41に変更
160Hz、-12.0dB、Q= 2.03 だったものを、-10.0dB、Q= 4.41 に変更
他は変更なしで、
224Hz、+10.0dB、Q= 2.63
375Hz、-1.0dB、Q= 0.94
900Hz、+2.0dB、Q= 0.94
1.44kHz、-2.0dB、Q= 0.73
3.15kHz、+8.0dB、Q= 1.22
前のNo.02との比較:

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No.02とNo.03の比較

上記特性から中高域以上は変化が無いので、サブウーファーとLow-CHのみで、No.02とNo.03を比較してみた。

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サブウーファー・Low-CH のNo.02とNo.03の比較
このグラフを見ると、80Hzと160HzのPEQの変化は、Low-CHには効果無し(変化せず)で、サブウーファーにのみ変化が見られるという理由は分からないが面白く感じた。

また、HPFの20Hz 12dB/octが、かなり効いている事が判るが、一つ前のグラフで、40Hzまでフラットになっているので十分と思えた。
さらに3k~10kHzはもう少しupしても良いように感じられるが、音量が高くなれば、少々持ち上がってくることも考えられるので、しばらく様子見。

Waveletは:

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No.03のWavelet