基本に戻る 3way+1(調整その23)
前回、ローエンドのサブウーファーと関係する部分に違和感があった。それを直そうと調整を開始。
その前に、ウーファーのみの特性グラフから、単独でも結構下の方まで鳴っている感じがしたので、サブウーファー無し、すなわち基本3wayを試してみた。
これは、現行の箱(後面開放)でのウーファーに使用しているAXIOM 301のフルレンジ特性。特徴は、
1.70Hz以下はフィルターを入れたようにスパッと切れている。
2.600Hzを頂天とする350~800Hzに大きな山。
3.2k~8kHにかけては少々レベルが下がるが概ねフラット。
4.10kHzより上はこちらもフィルターを入れたように切れ、実用は12kHz位が限界と思われる。
5.220Hz付近のディップは部屋の影響も考えられ、ユニットの特徴かどうかは判定できない。
総じて、古い時代のジャズやジャズボーカルなら、これ一発で十分聴ける、という結果。
さて、3wayだが、一旦左側だけで測定したのだが、用事が出来て右側を測定する時間が無くなったので、センターだけで行う。次のデータは、外が強風だったため、10回測定して平均を出してみた。この平均はOmniMicのオペレーションにあるのだが使い方がまだよく判らなくて、下側に記載されているのとカーブが別物になってしまった。しかも個別データを残さなかったので確認のしようが無い。これを、フルレンジのと見較べると、確かにレンジは上の方に伸びている事が判る。
Waveletデータは、前回のとほぼ同じ。200Hzから上の周波数帯で測定しているので4wayとの差が現れていない。
この3wayのまま、いくつかの音楽を試聴してみた。
予想通り下の方に伸びていないアナログ録音のジャズやジャズボーカルでは十分聴ける。ただ、少し低い周波数がある曲では、低音の迫力が不足。ドンドン、ではなく倍音は聞こえるけど、迫力の無いドンドンで一寸寂しい。
低域が伸びている、例えば50Hz付近のエネルギーがあるウーファーユニットなら、例え軽いコーンのものでも3wayで満足できるだろう。しかしこのユニットでは期待できないから、やはりサブウーファーで補強するしか手がない。
では、サブウーファーを入れてみる。すると、ローエンドは確かにupしているが35~60Hzが 3wayの時より下がってしまった。もしかしてサブウーファーが逆相になっているかも、と思い切り替えてみた。
40~150Hzと250~1kHzのバランスをもう少し調整して最終。
最終の各バンドデータ。
Waveletデータ。
システム構成図。><1