★オーディオ奮戦記★

40cmウッドホーンを中心とした4wayマルチシステム

調整その21

前回のサブウーファーウーファーとの関係、およびハイエンドの改善のため、調整を試みた。


色々試していると、230Hz付近のディップはEQを最大にしても一向に解消されない事が判った。同時にこの周波数付近のEQをOFF=0dBにしても変化が無いことも判明。
この結果から、200~1kHz間の補正はしないことに決定。


また、10kHzから上の周波数が6dB/octで減衰してしまうのをPEQでは補正しきれないことも判明。手段としては、ツィーターのクロスポイントをupさせるしか無い。そこでミッドとハイだけで、クロスポイントを変化させたときに、どれ位の変化が起きるのか調べてみた。

結果は、ミッドのクロスを動かさず、ハイだけ上方へ動かしてもそれほどクロスポイント付近が減衰しないことが判明。
そのためミッドは7.5kHzとして、ハイは12.5kHzとするとPEQ補正を含めて、10kHzから上の周波数帯を割とフラットに出来ることが判った。


次に100Hz以下に移る。

前回の測定でサブウーファーの上のクロスの減衰を12dB/octから24dB/octに変更していた。サブウーファーは空き空間の関係でウーファーより後方に置いているので、余り問題ないと判断していたが、測定データではウーファーとの関係が逆相になってしまっていたので、サブウーファーを逆相にした。

すると、60~110Hzに大きな山が出来てしまった。これをPEQで補正して行くと20Hzまでフラットになったが、測定用の出力(音量)だとサブウーファーのボトミングが発生してしまう。


使用しているサブウーファーFOSTEX CW-200Aで32Hzは完全に、16Hzは感じられる程度にという再生能力を持つが、20Hzを32Hzと同じ音圧で再生する能力は持っていない。従ってボトミングが発生する訳なのでローエンドをフラットにして設定していたのを12dB/octのフィルターを入れることにした。

PA+では、FLATの次が20Hzで、20Hzでは変化無しだった。次の22.4Hzもまだで、25.0Hzまで上げたらかなり解消できたので、セットは25Hzに決定。

25Hzでも若干感じられるが、実際に音楽を聴く場合は、この測定時のような音量まで上げることは無いので、これで大丈夫と思われる。


本日最終結果。

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2021/02/11 No.6

Waveletデータ

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No.6 Wavelet

構成図+PEQデータ。

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2021/02/11 No.6 修正版
 赤字が前回との変更箇所。