再生周波数の調整(調整その17)
前回の調整で、ほぼ完成と思ったのだが、全体に対して70ー140Hz付近の山が目立つ事により、FBへの書き込みからちょっと気になり始めたことが一つ。
また、全体フラットよりも低域~中低域は少しup、緩く膨らんだ形にする方が聴きやすいというセオリー的な話も有ることが二つ目の理由。
これらから、もう少し調整してみた。
結果、低域~中低域は、目論見通り膨らんだ形になったが、どういう訳か5.5k~12kHz辺りにへこみが出来てしまった。
この状態の各ユニット(帯域)の関係は
目立つ特徴は、サブウーファーの60~200Hzに掛けての膨らみと、ホーンタイプのMid、Hiの下側が40~45dBときっちり減衰しているにも拘わらず、ウーファーの下側が15dB程と僅かにしか減衰していないこと。
これは、測定中に気づいたのだが、調整は両スピーカーの真ん中に置いているPA+を手動で操作してので、マイクの正面に体を置く形になる。この位置で、視聴位置の後方に置いているモニターを見ているときはウーファーの下側は30~35dB減衰しているカーブになっていて、この状態でモニターの前に体を移動させると、グラフのように15dB程の減衰量に変化してしまう。
OmniMicの場合は、20Hz以下は測定できないので、サブウーファーの減衰は確認出来ない。
もしかすると、通常時はこの中央位置に座った体と同じ位の大きさの、適当な吸音物質が有った方が良いのかも知れない。
さて、ここまでの調整では、サブウーファーと5.5k~12kHのへこみを改善できるか、もう少し調整をしてみた。結果赤色と青色が調整後のデータ。
サブウーファーが綺麗なカーブになったことで、60~200Hzの大きな盛り上がりは押さえられて、相対的に70~400Hzが緩く膨らんだ形となった。
また、6kHzより上の周波数帯も素直な好ましいカーブになった。
Waveletは、
10kHzから上のところは、ツィーターがやはり少し動いているようで、以前のようには綺麗な形にはなっていない。また、750Hz付近が飛び出してきているのが気になるが、理由と対策は判らないでいる。
少なくとも、前回よりは良くなった気がするので、これでしばらく聴いてみようと思う。
各帯域クロスオーバーとPEQデータ: Delayデータの単位は、secは誤りで、正しくは、msecです。