★オーディオ奮戦記★

40cmウッドホーンを中心とした4wayマルチシステム

再生周波数の調整(調整その17)

前回の調整で、ほぼ完成と思ったのだが、全体に対して70ー140Hz付近の山が目立つ事により、FBへの書き込みからちょっと気になり始めたことが一つ。


また、全体フラットよりも低域~中低域は少しup、緩く膨らんだ形にする方が聴きやすいというセオリー的な話も有ることが二つ目の理由。


これらから、もう少し調整してみた。

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前回data と 今回の最初との比較

結果、低域~中低域は、目論見通り膨らんだ形になったが、どういう訳か5.5k~12kHz辺りにへこみが出来てしまった。
この状態の各ユニット(帯域)の関係は

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Nov.26-no.11 ALL+Band

目立つ特徴は、サブウーファーの60~200Hzに掛けての膨らみと、ホーンタイプのMid、Hiの下側が40~45dBときっちり減衰しているにも拘わらず、ウーファーの下側が15dB程と僅かにしか減衰していないこと。

これは、測定中に気づいたのだが、調整は両スピーカーの真ん中に置いているPA+を手動で操作してので、マイクの正面に体を置く形になる。この位置で、視聴位置の後方に置いているモニターを見ているときはウーファーの下側は30~35dB減衰しているカーブになっていて、この状態でモニターの前に体を移動させると、グラフのように15dB程の減衰量に変化してしまう。
OmniMicの場合は、20Hz以下は測定できないので、サブウーファーの減衰は確認出来ない。


もしかすると、通常時はこの中央位置に座った体と同じ位の大きさの、適当な吸音物質が有った方が良いのかも知れない。


さて、ここまでの調整では、サブウーファーと5.5k~12kHのへこみを改善できるか、もう少し調整をしてみた。結果

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Nov.26 no.11 and 13の ALL and SW
赤色と青色が調整後のデータ。

サブウーファーが綺麗なカーブになったことで、60~200Hzの大きな盛り上がりは押さえられて、相対的に70~400Hzが緩く膨らんだ形となった。

また、6kHzより上の周波数帯も素直な好ましいカーブになった。

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Nov.26 no.13 ALL+Band


Waveletは、

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Nov.26 no.13

10kHzから上のところは、ツィーターがやはり少し動いているようで、以前のようには綺麗な形にはなっていない。また、750Hz付近が飛び出してきているのが気になるが、理由と対策は判らないでいる。


少なくとも、前回よりは良くなった気がするので、これでしばらく聴いてみようと思う。


各帯域クロスオーバーとPEQデータ:

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No.13 data 赤字が変更のあった部分
 Delayデータの単位は、secは誤りで、正しくは、msecです。