4way への挑戦
建て替えの話が少し進み、予算的に結構厳しい現実が見えてきた。
私の領域として、現在まで年間を通して一番長く居る部屋が、オーディオ&PCルームなので、新居でもこの部屋を最優先するとしても、ある程度の縮小は致し方が無いことの様子。
そうすると、現在の2系統のシステムを1つにするというのは前回も考えていたのだが、もう一歩減量の必要性が出てきたというわけ。
前回の考えでは、システムの1系統化のために現行のHS-500はやむなく削除し、それに伴い、中域、中高域、高域の3本のホーンを載せるため現行のウーファー(AXIOM 201)を何らかの38cmに換え、BOXも大きくすることで対処することを考えていたが、建て替えに予算を喰われそうなので、38cmは諦め、AXIOM 201を生かす。
ただし、現行のままだと3本のホーンを設置出来なくなるので、ひと捻りすることに。
その対策として、7月に入手したEMS 4540ndの性能が良さそうなので、中高域に使用しているED-911+18cmホーンを外す事が出来れば、4540ndをAXIOM 201のBOXに組み込んでしまうことで、BOX上は中域の950PB+40cmホーンだけになって収まりが良くなる。
早速、実験開始!
ノーマル(5way)ではEQをONしていたので、これをOFFにして行った。
最初に4540nd+12cmホーンの周波数特性を測定。
1. ノーマルの10kHz~ バターワース12dB/oct、正相
2.クロスポイントを8.5kHz~
3.クロスポイントを6.7kHz~
傾向として以前測定した時と同じ結果で、クロスポイントを下げるとその分5kHz付近が持ち上がってくるが、相対的にハイエンドが減った感じになる。
次は、950PB+40cmホーン、ノーマルでは、530~2.36kHzで上下ともバターワース12dB/oct、正相
4.4540ndの結果を受けて、下のクロスポイントはノーマルのまま、上のクロスポイントを5.0kHzに。
5.クロスポイントを~6.7kHz
6.クロスポイントを~9.0kHz
傾向として、クロスポイントを5kHzから上に変えると、3.5kHzまではほとんど変化せず、次第に6.0kHz付近が持ち上がってくる。そしてその変化量は次第に少しだけになる。しかも、3.5kHz付近がupしないため2コブのようになってあまりよろしくない。
上記結果から、中域は、530~5.0kHz とし、高域は、8.5KHz~ と決定。
次に、低域のAXIOM 201を追加して測定。上のクロスポイントは、500Hz、バターワース12dB/oct。下は出しっぱなし。
結果、400-500Hzに緩い山が出来て2コブのようになることから、40cmホーンを前後に動かしてみた。そうすると僅かにグラフが動く傾向が見られたが、移動できる量が少ししか無いので、ノーマルの位置に戻してから、Delayを使ってみた。その結果、コブが無くなりよりフラットになった。Delay量は1.88sec。
ついでに、高域もホーンごと前後に動かしてちょうど良いところに合わせた。結果的に40cmホーンと面合わせのところが一番良かった。
そして左側。 高域のユニットは、今は40cmホーンの外側で、高さは軸位置に合わせて置いている。
次は、サブウーファーをONして測定。サブウーファーのクロスポイントは~100Hz。バターワース24dB/oct。ただし、CW200Aの方のローパスフィルターは50Hzに設定してある。
なお、サブウーファーを加えたときの最初は、30Hz付近のレベルが1kHz付近と較べ 5.0dBほどupしていたので、調整した。最終の周波数特性と各帯域別の特性。
AXIOM 201は、50Hz以下が見事に切れているが、サブウーファーにより、上手く補われている。通常はユニットの前に耳を近づけてもほとんど聞こえない。また70Hzをピークとする緩い山と、3.5kHz付近の谷は、どのようにしてもフラット化できないので、後日EQを使って補正するつもり。
今回の結果、十分4way化が可能という結論に至った。