ミッドハイ・ハイの交換
ー 2008/12/07 ー
前回までの調整でクラシックに対しては程よいバランスで鳴るようにはなった。
ところが、MJQを再び聴くと今度は、なんともつまらない音になっていることが判明。夜中の微音量だったせいかと思い昼間VRをあげて聴いてみたが、やっぱりつまらないのである。
Vibも硬めの金属的な音色のピアノも埋もれてしまっている。そして全体のバランスも変だ。聴いていて楽しくない。
グライコで低域を持ち上げているのもかなりバランスを崩しているように感じた。そこで最初にグライコをOFFにしてみる。・・・確かに低域の迫力はなくなり、被っているような様子は軽減されるが、相変わらずシンバルのチンもピアノも浮いてこない。
試しにメインシステムの DS-10000で聴いてみると、低域の弾み方もさることながら Vibもピアノもきっちり浮いて、しかもスプラッシュのような音が見事に効果的に確実に鳴る。
こりゃあ、徹底して変えないとこれに近づかないと思ってしまった。
極性を変えてみたり、ユニットの位置を動かしてみたりしたが、どうもしっくり来ない。
ハイのユニット(つまりツィーター)をT925から 2404Hに戻してみる。・・・クロスポイントはそのままなので、ハイパスはネットワークの12dB/octで9KHzである。交換してみてスプラッシュは少し良くなった。でもまだピアノがさびしい。
ならばと、しばらくお蔵入りとなっていた 2402Hを出してくる。
最初、2404Hと交換しようかとも思ったが、2402Hは、上が 15KHz位しかでない。せっかくスプラッシュが良くなってきたのに、これを押さえてしまう事はない、と考えた。
ならば、M-100+USホーンのミッドハイを 2402Hと交換してみよう。ミッドの LE85+H400ホーンとのクロスは変更なしの5KHzである。
結果、これは文句なし!で、とてもいい。
ピアノも Vibもシンバルも見事に浮き上がってきた。ミッドハイを交換しただけなのに、低域まで変わってきて、グライコなしでバランスがとれた。
気持ち良くなったついでで、もう少し詰めてみる。
極性は、最終的に、ミッドバスとハイ(ツィーター)が逆相。他は正相となる。
レベルは、バスとミッドバスがフル(0dB)、ミッドとミッドハイは、-19dB。ネットワークでのミッドハイとハイはノーアッテネート。
クロスポイントは、変更なしの、
バスのローパスが、400Hz。
ミッドバスのハイパスが、320Hz。
ミッドバスとミッドが、1250Hz。
ミッドとミッドハイが、5000Hz。ここまでは、チャンデバ D-23による。
ミッドハイとハイは、自作ネットワークによる 9000Hz。
すべて、12dB/oct。
Jazzに関しては、DDD録音の新しいビックバンドの盤でも特に問題なくこれで楽しく聞けることを確認した。
それにしても、075系はスゴイ。5KHz~9KHzというわずか1オクターブ未満の帯域を換えただけで、激変したことに成ったわけだから。
結果的に、コーン系(バスとミッドバス)がダイヤトーンで、ホーン系(ミッドとミッドハイとハイ)が JBLに統一された形となった。