★オーディオ奮戦記★

40cmウッドホーンを中心とした4wayマルチシステム

再調整

ー 2008/11/30 ー

一応の調整が終わったサブシステムに対し、久しぶりにメインシステムに火を入れてみた。

試聴に使ったのは、
交響曲第4番『ロマンティック』(初稿)シモーネ・ヤングハンブルク・フィル(ハイブリッドSACD

実のところ、メインシステムを使う前に同じ盤をサブで半日(全曲を3回ほど)聴いていた。そしてメインで聴いたという形だった。

メインシステムのスピーカーは DS-10000で、CDプレーヤーはDENON DCD-1650AEである。

おや!っと思ったのは随分バランスが違うということだった。一番大きく感じたのは低域~中低域のエネルギー感である。、4、5KHz位から上の周波数帯では大きくは差がない(聴感上で確実ではないが)のだが、サブのミッドの下あたりから低域に掛けてのエネルギーがメインシステムの方がはるかに大きく感じたのだった。

そしてメインシステムの方がこの曲に関しては合っている、というか聴きやすいのである。

盤はSACDとのハイブリッド版なので、当然CDトラックを選んではいた。もちろんCDプレーヤーの違いとスピーカーシステムの違いはあるが、たぶんそれらの違いよりも大きな差に感じた。

そこで全曲を聴くのではなく、4楽章の 1'50"位から先のところで比較しながら聴くことに変更。

高域は、サブの方がホーンユニットのため金管楽器などは冴えがあるが、その分余計に低域~中低域のレベルが低く感じる。チャンデバのレベルは、ミッドバスはフル(0dB)、バスは-2dBでだったので、バスはフルにしてもミッドバスはこれ以上あげられないため、逆にミッドとミッドハイを下げることにした。

ミッドとミッドハイを-20dBにセット。バスはフル(0dB)に変更。

これだけでもかなり低域~中低域か改善される。

もう少し丁寧に聴いてゆくと、まだ低域に馬力がないことがわかってきた。

では次の対策として、グライコを入れてみる。最初は最大で6dBほどアップさせてみた。たしかにエネルギーは増すのだが、なにかブーミーさが出てくる。

では、と、少しずつアップさせると、80Hzから 320Hzの間で 160Hzと 200Hzが一番高くなるような、右よりの山カーブ(つまみの頭を遠くから見たとき)とすると割とメインの SPに近いバランスとなった。

一番高いところで+4dBほどである。これ以上アップさせるとブーミーな感じの音になり、グライコを入れないときよりも音圧自体は上がるが好みの音では無くなってしまう。

ところで使っているグライコは、MAX値を 12dBと 3dBに切り替えられる。当然 12dB maxで合わせたまま、3dB maxにすると 1/4になるわけだが、12dB maxでセットしたまま 3dB maxにしても、どういう訳かそれほど違和感がなかった。問題がないなら補正量は少ない方がいいと考えて3dB maxにすることにした。

また、この状態のまま、チャンデバのクロスポイントを変えるのも試してみた。


バス(ウーファー)のクロスを 320Hzから 650Hzとし、ミッドは、H400ホーンに対して低めとはなるが 650Hzにセットして、ミッドバスを抜いてみたりした。
この結果はバスのミッドバス領域に対してエネルギーは確かに増すのだが、ダイヤトーンらしくない締まりのない音質となる。ミッドの LE85は問題なく音を出しているように思ったが、H400ホーンに対しては無理に使用している状態なので精神的に良くはない。

しかし、メインの DS-10000とサブの DS-1000Zは姉妹関係でしかも DS-1000Zの方が後発である。お値段もコンセプトも大幅に違うのではあるが、これほど大きく音質が違うとは考えてはいなかった。

ここで使っている DS-1000Zwは、DS-1000Zのオリジナル Boxのウーファー部から上を切り落として Boxを小さくした特製品(ヤオフクで購入。ロビン企画が作った物らしい)である。その製品のウリは、DS-1000の低域不足感を補うブースターになる、ということらしい。

ところが、先日中に組み込まれていたネットワークを外すために分解した際、Boxの作りに疑問を感じた部分があった。

かいつまんで内容を書くと、要は密閉タイプでない!ということにつきる。

DS-10000は外形で 65L。DS-1000Zは同じく外形で 74Lである。ミッドドームのバックキャビやネットワークなど内容積を取られるので、ウーファーとしての純粋な容量は相当少ないとは思うが、それでもカットされた当方の DS-1000Zwではオリジナルの DS-1000Zと比べても 2~3割容量が少ないと思われる。

同時に密閉型でなくなっている(ターミナルの取付部の隙間をスポンジテープで貼り付けてある)こともダイヤトーンらしくない音(好みである密閉型の)になっている原因と思われる。


こうなってくると、バス(ウーファー)を見直す必要があるのかもしれない。

もしこのまま DS-1000Zのウーファーユニットを生かすとすれば、Boxを作り直す、というか作ってもらう・・・。

またユニット自体を変更する? 気持ち的には 27cmではなくせめて 30cmとか 32cmとかがいいナ、とは思うが・・・