★オーディオ奮戦記★

40cmウッドホーンを中心とした4wayマルチシステム

バランス調整

ー 2008/04/20 ー

一晩経って耳が慣れ、少しずつバランス調整が出来るようになってきた。

最初に感じたのは、DS-1000zwの響きが直接の部屋でないところで大きく聞こえるような気がすることから、スタンドとして使っている緩衝ブロックの緩衝作用が弱く、床に直接響いている可能性が高いということである。

使用している部屋は、改築時にオーディオ用として当時の各種の資料を基に素人的判断ではあるが大工さんに頼んでそれなりに強化して貰ってはあるのだが、所詮一般木造建築のため、響き(振動)はそれなりに伝わってしまう。

以前、RSS-602にを導入したときPA-1の鳴り方が激変したように、やはりそれなりの対策をしないと思ったようには鳴ってくれない構造体であることは確かの様なのである。

したがって20数年前の考えで作られている緩衝性ブロック(以下大型ブロックと記す)では、我が家の床では対応できないらしいのである。

そこで一時しのぎではあるが、1個あたり20kgまで耐えられる理化学用品の合成ゴム製の緩衝ブロック(75mm角、総厚み15mm、ただし購入は25年程前)のストック品があったので、それを大型ブロックとSPボックスの間に挟み込んでみた。

結果は、隣の部屋の響きは少し減ったような感じであるが、残念ながら音質が不適合=すなわちブーミーになってしまい、低域がブワーって感じでこれは戴けない。

ただ挟み込むと他の部屋への影響が抑えられる様子で効果はあると感じられたので、今度は大型ブロックと床の間にこのブロックを挟んでみた。

結果は、床への伝播は少なくなり、音自体はブーミーさもなくなってちょうど良い感じになった。差し当たりは、これでゆくことにした。

次に、各chのバランスとクロス周波数の調整をする。

ウーファーとミッドバスとのレベルは、ウーファーの方が少し強めに感じるので-2~-1dBの範囲で下げてみた。クロスの方は前日250Hzか320Hzがちょうど良く感じていたのでこの状態で、試聴する盤をいくつか替えながら聴いてみた。

数枚クラシックとJazzを交互に聴いてみたところで、メインシステムと交互に聞き比べながら微調整をしてみた。この場合出力が2系統出ているのはCD-903(NEC)だけなのでこれを音源としたが、すでにこのCDPではランダム選曲ができない(経時的故障)ので頭から聞いてゆかねばならないのが辛いところである。

メインシステムは、
プリ:Exclusive C-5
パワー:Jeff Rowland model 6
SP:Diatone DS-10000

DS-10000は、音場感が優れ、ピアノの音色、前に出てくる感じがとてもすばらしい。ウーファーは27cmしかないので豊かな音量感は望めないが、全くもたつきがなく、入れれば直ぐ出てくるというスピード感が抜群なスピーカーシステムである。特にパワーアンプをJeffに替えたあと(前はDENON POA-8000)柔らかい音色の中に粒立ちが出るというかんじでさらに引き立つよな感じになっている。

これに、ユニット構成もアンプシステムも全く違うサブシステムで近い音感を出すようにセットしているわけである。

実は、昨日大変な発見があった。それはサブシステムには、SH-8065(Technics)というグライコが繫いであり、約14cmのウーファーの低域補正とプラス1ツイーターとしての高域補正を司るように設定してあったのだが、ラックを入れ換えた際から完全にパスしていたことが判明(?)したのである。

どうりでつまみの並びでは相当上げてあるのに聴感上あまり変化がない!と感じることも(?)あった理由がわかった、のである。(^^;;)

判明したときの低域補正は160Hz~31.5Hzまでをカマボコ状に上昇とし、逆に25Hzからは16Hzにかけて12dB位でカットするようにセットしていた。また高域補正は12.5KHzから6dBくらいで上昇するようにセットしていた。

パスが判明したので、こんどは間違いなく繫いでみると、低域補正はとんでもなくオーバー補正になっていることが判り、結局低域補正は止めることに。

さて、メインシステムと比較しながらレベル合わせをしてゆくと、ピアノがどうしても引っ込んだように聞こえてることが判明。そこでミッドバスとミッド(LE85+H500ホーン)のクロスポイントを変更してみる。

1250Hzから1600Hz、2000Hzと上げてゆくと2000Hzではミッドバスのレベルが上昇したように聞こえる。ミッドとミッドハイは3200Hzでクロスしているため、ミッドバスを2500Hz以上に持って行くのはタブーと決めている関係でミッドバスとのクロスは2000Hzまでに留めたいところ。

ところで2000Hzでは、ミッドとの繋がりが良く聞こえるのだが、実はPA-1は元々2wayのシステムでツイーターとのクロスは2500Hzである。そのため2000Hzではすでにツィーターも鳴りはじめているわけで、実際耳を近づけるとツィーターから音が出ていることを確認できる。

それでも良く聞こえれば特に問題にすることもなかろう、という考え方も出来るのであるが、ピアノのような楽器を聴くと音源の移動が感じられ気分的に気になる。

これらのことを頭に置きながらさらに調整をして行くと1250Hzよりは1600Hzの方がベターであることがわかった。やはりH500ホーンのホーンロードでは1250Hzはやや厳しいのかも知れない。1600HzではPA-1のツィーターがほとんど鳴らないことから、ここのクロスは1600Hzと決定する。

次にウーファーとミッドバスとのクロスであるが当初DS-3000用ミッドバスのことを念頭においていたので320Hzと決めてレベル調整をしていたのであるが、PA-1では45Hzまでの再生域を持っていることから、320Hz以下の周波数も試してみた。

そうすると125Hzのクロスでとてもいいバランスになることが判明。もちろんPA-1で125Hzまで持たせるとなると後面にあるパッシブラジエーターがわずかに作動するが、それより低い周波数帯では動きが弱くなるため大きな影響を受けない。

また、ミッドバスが125Hz~1600Hzを担当するため楽器や声による音源の移動が少なく済むところもベターである。ただDS-3000用のミッドバスがここまで低い周波数を鳴らせるのかは実物が到着するまでわからないことが少し心配のタネ。

125Hzのクロスであるがグライコで125Hz+0.5dB、160Hz+1.0dB、200Hz+1.5dB、250Hz+2.0dBの補正をさせた。

なおプラス1ツイーターとしての高域補正は、16KHz+1.5dB、20KHz+4.0dB、25KHz+8.0dBの補正をさせることにした。

まとめると、
CDP:NEC CD-903、SONY CDP-X5000
プリ:DENON PRA-2000(猪苗代Y氏スペシャル)
グライコ:Tecnics SH-8065
チャンデバ:Pioneer D-23
ウーファーDiatone DS-1000Zのウーファー部(ロビン企画のものか(?)):パワー= Linn LK240
ミッドバス:ENSEMBLE PA-1(のウーファー部):パワー= Linn LK100
ミッド:JBL LE85+Fostex H-500:パワー= Linn LK85
ツィーター:JBL LE175+ストーンテクノ 超ショートホーン パワー:Linn LK85
スーパーツィーター:Fostex T-925 特製ネットワーク(9KHz 12dB/oct)にてツィーターと接続

クロス周波数とレベルは、125Hz-0dB、1.6KHz-2dB、3.2KHz-15dB、9.0KHz-18dB。