★オーディオ奮戦記★

40cmウッドホーンを中心とした4wayマルチシステム

H400 ホーン到着と試用

ー 2008/05/02 ー

ホーンが到着した。

梱包箱の半分くらいの面積に2個のホーンユニットが入っていた。1個あたり5.5Kgということであったが取りだして実際に持ってみると意外と軽い、そして思っていたより小ぶりであった。

最初にH500と大きさの比較するため撮影台に載せた。システムからH500+LE85を取り外して並べてみる。

最初はホーンだけの比較。

f:id:nbins:20200308151922j:plain
H400とH500

H400だけを置いたときには特に感じなかったが、H500を並べた瞬間、大きさの違いが実感できた。

f:id:nbins:20200308152018j:plain
H500(上)と H400(下)

H500の小型ぶりが目立つ。

f:id:nbins:20200308152117j:plain
後方を合わせると

次にH400にLE85を装着してみる。

両方のホーンにLE85を付けた状態で比較。

f:id:nbins:20200308152216j:plain
LE85を装着

見た目は可愛いくて気に入っていたが、こんなに小さいH500では、低い周波数から使うというのやはり無理だったのだナーと感じてしまった。同時に、最初小さく感じていたH400が、比較したことで意外と大きく感じられ、今までH500+LE85を置いていた場所に置けるのか心配になってきた。

f:id:nbins:20200308152426j:plain
LE85を装着した状態での前後方向の長さの違い

H500の全長は 210mm、横幅は最大 250mm、高さは 100mm。一番幅の広いところからホーンの先端までの長さは 65mmである。

それに対し H400は、全長 226mm、横幅は最大 396mm、高さは 120mmである。横幅最大からホーン先端までの長さは 100mmである。

LE85の長さは 100mmなので、H500に装着したときは全長が 310mm、ホーンの一番広いところまでの長さは 245mm。H400に装着した場合は、全長は 326mmで、最大横幅までの長さは 226mmということになり、横幅最大までの長さ(奥行)だけで比較すると、より大きいH400の方が短いことがわかる。

実際今までH500+LE85を置いていたDS-10000の天板上に、このH400+LE85を置いてみると、ホーン先端の丸い部分をつきだした形で置く限り全く問題なく置けることがわかった。全体の横幅もDS-10000の横幅が360mmあるので両側にわずかに飛び出すだけで問題はないことも判明。

これで気をよくして、今までとレベルやクロス周波数を変えずにそのまま接続してみた。

時間(am. 3:00)が時間だけに小さな音量で鳴らしたが、音が出た瞬間! その違いが鮮明に・・・

違う! ミッド・バス域のレベルが上がったように聞こえ、低域もややブーミーにも聞こえるが、ヴォリューム感は確実にアップ。

この時のセッティングは以下の通り。

ウーファー:DS-1000Zw ~320Hz 12dB/oct  ディバイダーのレベルは、-1dB
ミッド・バス:PA-1  320~1600Hz 12dB/oct レベルは0dB
ミッド:H400+LE85 1250~5000Hz 12dB/oct レベルは-19dB
ミッド・ハイ:ストーンテクノUSH+LE175 5000~9000Hz 12dB/oct レベルは-18dB
ツィーター:T925 9KHz~40KHz ネットワークによる12dB/oct ミッドハイとのレベル差なし。

またグライコにより低域と高域補正
63Hz +1dB
80Hz +3dB
100Hz +4dB
125Hz +3dB
160Hz +1dB
200Hz -1dB
250Hz -1dB

16000Hz +2dB
20000Hz +3dB
25000Hz +6dB


これを最初に、H400によりミッドの低域ロードが十分掛かったと判断して、ミッド・バスとミッドのクロスを通常の-6dB落ちに修正。(ミッド・バスのハイカットを1250Hzに下げた)

次に低域のブーミーさを取り除くためグライコの低域補正を止めた。(フラットにした)

この状態でもまだ低域がダブつくような雰囲気があったので、ミッド・バスのローカットを125Hzまで下げてウーファーと繫ぐと4月末の結果と同様に、すっきりとした繋がりにはなった。

しかし、本来のミッドバス(現在箱作りのためLinfof工房へ出張中)は、300~350Hz前後で繫ぐつもりで準備しており、そのユニットでは125Hzまでは下げられないと思っているので、差し当たり、DS-1000Zwの使用を中止し、ミッド・バスの下側のカットを止めて本来のウーファーとして使い、ミッド(H400+LE85)を取り巻く関係を先に調節することにした。

次に H400を装着したミッド域はどこまで下げられるか検証してみた。H400のカットオフは、455Hzである。したがって有効最低クロス周波数は倍の 910Hzと思われるが、チャンデバは1000Hzの下は 800Hzのため、その800Hzで試してみると、十分使えることがわかった。ウーファーとの繋がりも良い。

予定のミッド・バスの使用周波数は 300~1350Hzとされているので、800Hzが良いかどうかは現物合わせで行うことにして、今はこの 800Hzで行こうと思った。

では上、すなわちミッド・ハイとのクロス周波数はというと、USHが 3KHzから使えるということからチャンデバで設定できる 3200Hzも試してみたが、これはやはり 5000Hzの方がスムーズであると感じたので、差し当たり 5000Hzで決定する。