★オーディオ奮戦記★

40cmウッドホーンを中心とした4wayマルチシステム

ミッドホーン用にLE175を投入

ー 2008/03/24 ー

LE85に超ショートホーン(以下、USHと表示)を装着した音が忘れられなくて、なんとかH500ホーン専用のドライバーをと思いヤオフクやハイファイ堂、オーディオ・ユニオンを探索。

H500ホーンの使用予定周波数帯は1200~4000Hz位なので、取り付け穴と大きさを考慮すると、JBLだとLE175か2410、または2460、少し大きくなるがLE85、2420など。JBL以外ではコーラルのM-100、M-104、FostexだとD252、FD600など。

出来ればアルミのダイヤフラムが希望。したがって、以前使っていたExclusiveのED-915などは対象外。

ヤオフクにM-100の出物があったのでチェックしていたら、知り合いの方が入札されたので、素直に撤退し、やっぱりLE85との相性から一番のねらい目であるLE175を探すことに。もし、LE175がダメなら少し高めになるがLE85をもう1セット入れることも視野に入れていた。

いつものオーディオ店のK店長曰く、「素人の方が出品する機器は怪しいものがある!」ということを考えると、少々高くてもそれなりの店から購入した方が安心できるが、前回の2402HもLE85も特に問題はなかった。

後はリスクを考慮に入れ、運良く良い出品者に当たれば良いわけで・・・そして安心できそうなLE175を見つけた。そして値段もお手頃の範囲でなんとか落札できた。

たまたま出品者が自宅の近く(車で20分位)だったので、直接手渡しをお願いして今日いただいてきた。

このLE175にはH91が装着されていた。元々はJBLのスピーカーシステムCL45 Flairにセットされていたものを外した製品ということで信頼度は高いと判断したものだった。

シリアルは、LE175が、34086と34205で、H91は、組合せ順で27856と27826だった。システムから取りだしたとき、ワックスで磨こうとして逆に白くなってしまったというおまけ付きであったが、私としては全く気にならないものだった。一応、いつも機器を掃除するときに使うクリーナーを使ってみたがほとんど変化がないのでそのまま使うことにした。

f:id:nbins:20200229151442j:plain
LE175+H91

最初に確認のため、H500+LE85と1本だけ交換して鳴らしてみた。周波数帯は1250~6300Hzのままとした。
LE175+H91の方が(個体誤差の範囲だとは思うが)やや音圧が高いらしく大きく聞こえる。

f:id:nbins:20200229151523j:plain
H500+LE85 & H91+LE175

試しにツイーターユニットを外し(パワーアンプOFF)上の周波数カットを止めて、出しっぱなしにしてみた。こうするとLE175の方が高域が伸びているように感じられた。また低域も音圧が上がったように聞こえたが、これはH91ホーンの方が低い周波数帯でのホーンロードが効いているためと考えられる。ただし、この時点では、片chだけのセットのままで、そしてLE85にはH500ホーンが装着してあり、LE175はH91ホーンという組合せのまま試聴した。

次にLE175のホーンをH500に変更。片chがLE85+H500、もう片chがLE175+H500という組合せで聴いてみた。

f:id:nbins:20200229153859j:plain
H500をLE175とLE85に装着。
ウーファーとのクロスは1200Hzのままとした。この組合せではレベルが少し下がったように聞こえ、2dBほどアップさせた。やはり最高域への伸びはLE175の方が感じられたが、それより下の中高域では、厚みはLE85の方にブがあるように思えた。

次に、念願のUSHを復活させるため、LE85とLE175に1個ずつUSHを装着。

f:id:nbins:20200229153114j:plain
USH+LE85 & USH+LE175
そしてウーファーとのクロスを3200Hzに変更、上は出しっぱなしとして聴いてみた。これは、H500ホーンで試聴した時と同じ様な印象だがLE85の方が厚みのある好みの音をだすことが分かった。ただし最高域に関してはLE175の方が確実に伸びている感じである。

さて、一通りの組合せで試聴できたので、今度は、H500ホーンにLE175を装着、そしてLE85には超ショートホーンを両chとも揃えてセットした。

ここで一つ問題が発生。チャンネルディバイダーD-23は4chあるのだが、1chと2chとのクロス周波数は63~630Hzしかない。H500ホーンのクロス周波数は1200Hz以上なので、2chと3chの間のクロス周波数320~3200Hzを使うことになる。また超ショートホーンは3200Hz以上ということから3chと4chのクロス周波数1.6K~16KHzが使える。とすると、結局使えるのは3ch分だけでツィーターを分割できないことになってしまった。

しかたがないので、新しいチャンネルディバイダーが到着(まだ発注していないが)するまでは、2402H は使用を中止して、LE85の上はだしっぱなしとし、スーパーツィーターのT-925のみネットワークで10KHz付近からプラスするという形を採用することにした。

f:id:nbins:20200229151008j:plain
H-500の上にLE85+USH、脇にT925。

それで、位置関係とクロス周波数、レベルを調整しながら再度試聴した。

f:id:nbins:20200229151145j:plain
PA-1をウーファーとして4wayを組んだ状態
クロスは、全て12dB/oct(クロスオーバー6dB落ち)とし、ウーファーとLE175+H500ホーンを1600Hz、LE175とLE85とのクロスを4KHz とした。レベルは、LE85+H500ホーンの時よりも2dBアップさせた。T-925は上に記した状態で追加した。

このセットでは、ジャズでは、ヴィブラフォーンも金管もシンバルも、よりマスが増したように聞こえ好ましい。クラシックでもマーラーブルックナー交響曲がグングン飛び出してくる、それでいてLE85+H500ホーンの時よりもある周波数帯で煩く感じていたものがなくなって、より聞きやすい音になった。

しばらくはこの状態で微調整しながら色々なジャンルの曲を聴いて行こうと思う。

                                                                                                                                                                                                                      • -

LE175とLE85の比較。
後ろから。


f:id:nbins:20200229152330j:plain
LE175からみるとLE85はかなり大きい。
斜め上から。
f:id:nbins:20200229152630j:plain
同じ1インチでも親子のように違う。