★オーディオ奮戦記★

40cmウッドホーンを中心とした4wayマルチシステム

ミッド・ハイ、ツィーター用ネットワーク製作

ー 2008/04/04 ー

ミッド・ハイ(LE85 + USH)とツィーター(T925)用のネットワークを作った。

当初、諸兄のHPの記事からミッド・ハイ(LE85)とツィーター(2402H)のクロスは8KHzが適当で、ツィーターとスーパーツィーター(T925)のクロスは15KHzが適正と決めていた。もちろん、これらはマルチアンプでの設定である。

現行では、チャンネルディバイダーのch数が不足することと、ディバイダーのクロスポイントが必要とする周波数と合わないことからから、ミッド・ハイの上は出しっぱなしで、ツィーターは2402Hを外してT925をツィーターとして使用し、ネットワークにより約10KHz以下をカットして使用していた。

また、T925のクロスに対しコンデンサー容量が計算値よりも少ない容量を使用していたため、若干設定周波数よりも上の方でクロスしていた可能性が高い。そのため、LE85に対しT925の音圧レベルが低く聞こえていた。これを改善するべくネットワークの適正化を図ることにした。

そこで、コイルをあまり変更(容量調整)しないで、なるべく合わせたいクロスオーバー周波数を探ると、9KHzだとツイーター側は市販の0.15mHのままで、ミッド・ハイ側は市販の0.27mHから作れる0.26mHで良いことがわかった。

ちょうどついでがあったので年度末の3月31日に秋葉原のコイズミ無線本店に行き、MUNDORFのコイルと、これに見合うコンデンサーを買ってきていた。

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mundorf 0.15mH
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MKP-FC 0.22μF

今回はコイルを調整する必要があるのと、20年以上前に購入していたフォステクスの空芯コイルが丁度、0.27mHと0.15mHだったことと、フォステクスの技術資料に書かれていたコイルの太さとコイルの内径が合っていて、コイルの容量変化を測定器なしで作れることがわかり、買ってきたMUNDORFのコイルは使わないことにした。

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Fostex 0.15mH

実際にはフォステクスの技術資料に従い、0.27mHの方のコイルの内側を2巻き分、ほどして0.26mHとした。

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Fostex 0.27mHを0.26mHに

今まで使っていた端子板を使い、コイルは互いに直角方向になるように注意して並べ固定した。

コンデンサーは、計算値と比べるとハイカット側が2.0μFで0.03μF不足、ローカット側が1.22μFで0.02μFオーバーするがあまり厳密には考えていないので手持ちの物が使える2.0μFと1.22μFに決めた。

イカット側のコンデンサーは、BENNICの1.0μFとWIMA MKPの1.0μFを並列接続。
ローカット側のコンデンサーは、双信のWT2Aの1.0μFと0.22μFを並列接続とした。

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HPF:0.15mH & WT 2.0+0.22μF

試聴の結果は、T925のレベルが上がり、ハイエンド側の躍動が感じ取れるようになった。またLE85はこれまで上が出しっぱなしであったが、やや荒れていたのか、今回9KHzでカットしたことにより、より静かで綺麗にT925に繋がる感じがした。また、夜中の試聴の場合など音量を絞ってもラウドネスを掛ける必要がないほど低域からハイエンドまできっちりと再生されて気持ちよい。

まだ、限定された曲種しか聴いていないので、もう少し時間を掛けて調整をして行こうと思っている。

ちなみにレベルは、ミドル(LE175+H500)が -17dB、LE85以上が -16dBとなった。