Fostex FT33RP
ー 2008/05/28 ー
ストーンテクノのHPの記事で気になっていた、Fostex FT33RP をヤオフクで入手できた。
FT33RPは、「レギュラーフェーズ」とメーカーから名付けられた厚さ18mmほどの板状のTweeterである。
このユニットは、板状のマグネットの間にコイルをプリントした振動膜を配した構造で、ダイアフラムが軽量に作れるため、過渡特性が良く、高域も良く伸びている。
周波数特性は、2K~45KHzとワイドレンジで、推奨クロスオーバーは3.5KHzとなっている。出力音圧は 91dBでホーンタイプと比べると10~20dBほど低いところが少し気になるが、これは試聴することで確認をしようと思う。このユニットは現在は発売を終了している。最終の販売価格は1個あたり15000円だったと聞いている。
入手したユニットは、前オーナーにより、人工大理石とウッドを組み合わせたL字型のスタンドにユニットをマウントし、7KHz 12db/octのハイパスフィルターとレベルコントローラーを組み合わせたセットになっていた。
ネットワークパーツは、全部が Fostex製品と思われるもので、コイルは線径 1.0mm、内径 15mmの 0.18mH 空芯コイルと1.5μFの U-CONが採用され、レベルコントロールは Vioretの AT-50Hで、ターミナルは Tritec製品が使われ綺麗に配線してあったが、到着時には片側のレベルコントロールの接着部分が外れてぶらぶらしていた。
早速システムに組み込んで音出しをしてみる。ただ深夜帯になってしまったので、簡単に接続してみた。
差し当たり、2402Hと交換する(2402Hのハイパスは9KHz)ことにするため、こちらのネットワーク類は全てパスし、直接ユニットに接続した。
2402Hと比べると、当然のことながら音圧レベルが相当低く、ほとんど何も聞こえないような気がするが、完全にOFFするとミッドバス~ミッド域の音が寂しくなることから、結構効いているようである。
また、音圧レベルが下がることからシャリシャリ音が無くなり、大人しいことは確かであるが、より聞きやすいような感じを受けた。
実質的には曲種を替えたりして少し聞き込まないと確定的にはならないとは思う。