★オーディオ奮戦記★

40cmウッドホーンを中心とした4wayマルチシステム

LE85とM-100の入れ換え

ー 2009/02/01 ー

かねてから一度試してみたかったLE85とM-100の入れ換えを行った。右ch。

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LE85+USH:DS-10000上のブロックはM-100のホルダーとスペーサー

変更前
LE85+H400ホーン装着:1000~3200Hz:正相
M-100+USホーン装着:3200~10000Hz:逆相


交換前に、一寸試したいことを先に行ってみた。それは、M100+USホーンの代わりに 2402Hを同条件で交換して試す。

試聴はいつものローズマリー・クルーニーのCD。

交換の印象は、明るく張りがある感じ。ソロ金管の張り出しは一番強い。ミュート音は強めだがやや濁るような感じもある。ただしこの盤では結構いける感じである。その意味でこの盤では交換前の M-100とどちらを取るか迷う。

しかし、過去の経験から古めの録音やレンジの割と伸びていない録音にはいい感じなのだが、新しいレンジが伸びているような録音だと、少しうるさく感じる傾向があって、曲や盤によっていちいち交換できないことを考えると一番の選択肢ではない。(その点がむずかしいところ)

さて、本題の交換をする。


交換後
M-100+H400ホーン装着:1000~3200Hz:正相
LE85+USホーン装着:3200~10000Hz:逆相

ハイ(ツィーター)をカットして最初に、片chのみ交換し、レベル調整をしながら片側は交換前、もう片側は交換後の状態で比べてみた。

明らかに違うのは伸びで、交換した方はミッドバスとの繋がりがとてもスムーズ。そしてミッドバスの方のレベルが上がって聞こえる。また楽器によっては(録音により変わるが)わずかに引っ込む(後ろに下がる)様に感じる。とくに楽器が弱音で鳴っている(=音量が小さい)とき、それが顕著だ。したがって楽器が強音で鳴っているときは前に出てくるので、奥行き感が増していることになる。

右ch。LE85のホルダーはストーンテクノ製。

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LE-85+USホーン
M-100の下の白いものは、ホーンの高さよりM-100の径が5mmほど不足するので臨時のスペーサーとして使用している木綿の布である。

こちらは左ch。奥のDS-10000の上に置いてあるのが未使用のPM-40。

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左ch

ミッドハイの LE85+USホーンの方は、M-100の時よりも張りのある明るい音色になった。シンバルなどもきれいに力強く感じる。

全体の印象は、録音が新しくなったような、または明るく伸びやかになった感じで、これならクラシックも聴ける感じがした。

もしかすると M-100の方が H400ホーンとの相性が良いのかも知れないし、また低い周波数帯にエネルギーが多い(音圧レベルが高い)のかもしれない。それから考えると、LE85は、H-400ホーンでは役不足でもう少し大きいホーンなら真価が発揮できるのかも知れない。

逆に高い周波数では M-100より LE85の方がエネルギーが多いのではないだろうか。ミッドハイで M-100を使っていたときの印象は、さわやか、きれい、明るいのではあるがあっけらかんとした明るさではなく端正な明るさという、少々大人しいイメージだった。

LE85の方は、南国的な開放感のある明るさで、それがレンジ感を広めているように思う。M-100より LE85の方がパワーが大きい(マグネットも、出力音圧も)が、高い周波数にもやっぱりパワーが必要(ユニットの)なんだということが今回の交換で判ったような気がする。

YLやゴトーのドライバーには滅茶苦茶でかいのがあって、あんなでかいのは本当に必要なの?と思っていたのだけど、やっぱり存在価値はあるんだね。

レンジが伸びたように感じたので、最新の録音盤を聴いてみた。

佐渡 裕 指揮、シェナ・ウインド・オーケストラ「Disney on Brass」SACD

あきらかに変更前とは違う、のびやかさ、ダイナミックさを感じた。特に高域が滑らかになっていて聞きやすい。

このセットでしばらく色々聴いてみたくなってきた。

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全体
中央後方のユニット(Fostex FT33RP は、未使用)