★オーディオ奮戦記★

40cmウッドホーンを中心とした4wayマルチシステム

ミッドバスの採用?!

2008/03/19

かなり前からヤオフクに出品されていて、ずーっと気になりつつも、入札をしていなかったDIATONEのDS-505に使われていたミッドバス・ユニットをとうとう思いきって入手した。

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PM-1637BM(DS-505搭載のミッドバス・ユニット)

DS-505は、1980年に発売され、重低音域と中低音域の音の質の違いを明確に表現するため、中低音再生のためのミッドバス・ユニットを搭載した4ウェイ構成となっている。そして現在でも使いこなしているオーナーが居るという隠れたベストセラーのシステムである。

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DS-505

以下、DS-505の解説:

ウーファーとミッドバス・ユニットには、アラミッド・ハニカム振動板を採用。これにより、紙コーンに比べ、高調波歪で-20dB低減した-60~-70dB(0.1%~0.3%)の低歪化を実現しています。また、ボイスコイルボビンにはポリイミド・フィルムを使用している。

トゥイーターとミッド・ハイの振動板にはボロン化振動板を採用。これをダイヤフラムとボイス・コイルボビンとを一体化したD.U.D.構造で使用することで優れた高音域を実現。磁気回路にはストロンチウム・マグネットを採用し、トランジェント特性のよい鋭敏な再生を実現した、とされている。


ミッドバスということで、オークション上では買い手がほとんど居なく、かなり長期に亘って出品されていた。同時に少しずつスタート価格が下がってきて、私としては助かる価格になったのはとても嬉しいことだった。

このミッドバス・ユニットは16cmコーン型で、型番は、PM-1637BMと記入されているが、システムの組込用のため詳細は分からない。どなたか詳細データを知っていられるか、入手先を知っている方がいらしたら是非教え下さい!

その後わかったこと:
コーンはアラミド・ハニカムを採用。
マグネットは120φ×20㎜と大きい。

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PM-1637BM


DS-505では、350~1500Hzを担当していたが、同じ構成の上位機 DS-3000では、350~1350Hzを担当させていた。私のところで使用する場合、350Hzから1.2KHzか1.6KHz(チャンデバの設定周波数による)を担当させて、ミッド・ハイのH500+ドライバー(ドライバーの機種は未定)に繋ぐことになる。

これを実際に使うことになると、上のクロスを1.25KHzか1.6KHzとすると、現在使用中のH500ホーンで問題なく繋げられる。したがって800Hzからの使用を目的とするH400ホーンを入手しなくても良くなる。

しかもチャンデバも現用機のD-23(4chの一番下のchのクロスが63~630Hzで、その上のchのクロスが320~3.2KHzのため)だけで、追加のチャンデバも要らなくなる。さらに追加しようとしていたチャンデバがキャノンプラグを採用するものが多く、そのためRCAへの変換アダプターが必要になるが、それも不要となり、結果的に予算節約になるのが嬉しい。

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Pioneer D-23

つまりD-23の4chがそのまま生かせることになる。オーディオの達人たちにいわせるとD-23は音質的に劣るとされているので、将来的にはメジャグランのNo.25(5ch)かNo.26(6ch)に換えれば完璧となる。

ミッド・バス・ユニットは、コーン型であるため適当な大きさの箱にマウントすることになる。下の再生周波数を 350Hzとした場合、正確な数値は研究する必要があるが、かなり小さな密閉箱で良さそうである。ただし、アラミッド・ハニカム振動板の見栄えを生かすとすれば、箱の製作は仕上げの綺麗なLinfof工房にお願いしようと思う。

実際の構成は、
低音用:53/4インチ(約14.6cm)+ABR社パッシブ・ラジエーター付(Ensenble社 PA-1のバスユニット)= fo~350Hz
低中音用:ミッド・バス・ユニット16cm(DIATONE DS-505のミッド・バス・ユニット)= 350~1.6KHz
中音用:H500+1インチドライバー(未定)= 1.6KHz~3.2KHz
中高音用:超ショートホーン(ストーンテクノ製)+LE85 = 3.2~6.3KHz
高音用:2402H = 6.3~15KHz
最高音用:T-925 = 15~40KHz
と、フル6chになる。

また、D-23のみで使う場合、2402HとT-925のクロスはネットワークで行うことになる。