★オーディオ奮戦記★

40cmウッドホーンを中心とした4wayマルチシステム

調整その3

つづきーーー

気になるところ。

●70Hz以下の低域。
量感が不足、ボーカルやJazz系ではそれほど気にならないが、クラシックだと量感が物足らない。特にサンサーンス交響曲3番に至ってはオルガンの低域が上から2音くらいしか聞こえない。

●LowとMidの繋ぎ部分の暴れ。

●中高域5kHz付近の輝きがもう少し欲しい気がする。

●聞こえているかどうか判らないがHiの伸び。

低域に関しては、前回EQを使って50Hzと40Hzを少しupさせてみたが、聴感上ではさほど変化を感じられなかった。やはりサブウーファーが必要な気がしている。CW200Aがあるので、すぐ加えることが出来るが、問題はその設置場所。後方に掃き出し窓が有り、音を出さないときには開閉することがあるので、通れるようにしておかねばならない。センターラックとウーファーBOXとの間は狭いので、ここにサブウーファーを置くことは、通り道確保も含めて極めて厳しい。唯一可能性があるのはウーファーBOXの外側。しかし位置的にはウーファーBOXの後方となってしまう。

CW200Aはパワーアンプ内蔵型だから電源さえ確保できれば(これは出来る)動作は問題ないが、信号の入れ方にはちょっと考慮が必要になる。信号は、ウーファーの入力端子から分岐させて入力させる方法と、RCA入力の二通りが使えるがRCA入力の場合は、現在使用中のPA+は3chを使用しているので、このままではサブウーファー要の出力を出せないから、PA+をもう1台出してきてスタガー接続にしなければならない。同時に2.5mとか3.0mとかのXLR出力-RCA入力ケーブルが必要となる。ウーファー入力から分岐させるのならスピーカーケーブルは潤沢にあるので問題ないが、パワーアンプがCERENATEでリモートセンシングを使用しているので、CW200Aとパラに接続されることに対して問題が発生しないか、心配。これは、中川氏に尋ねてみるしか無い。

中高域の輝きに関しては、好みの問題だが、以前ED-911+18cmホーンも使用していたときは、950PB+40cmホーンと2.36kHzでクロスして11.8kHzないし16.0kHzまで使用していたが、このED-911の方が慣れも有るとは思うが輝きがあったような記憶。

中高域に関しては、ED-911を使用するためには、置く場所が無いことと、400Hzからの再生域をもつED-911だが、それを例えば2.5kHz位から使用するとなれば、既存の18cmホーンでは大きすぎで、15cm以下の小さなホーンが必要になる・・・・・
って、考えていたら、今の4540ndをもっと低い周波数から使ったらどんな感じに鳴るか、試してみることを考えつき、即実行!

最初に、
31、Low -450Hz/ Mid 530-8.0kHz/ Hi 8kHz、EQ-off 、Mid-Level -1.0dB
41、Low -450Hz/ Mid 530-11.2kHz/ Hi 11.2kHz、EQ-off 、Mid-Level -1.0dB、MidにDelayを0.94sec、Hi-Level +3.0dB

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31と41の比較
MidがDelayが入ったことでLowとの繋ぎがスムーズになり、またHiを高い周波数からにしたことでハイエンドが伸びたが、5k-10kHzの間がややヘコむ傾向が現れた。41のWaveletは以下のよう。
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41のWavelet データー

次に、
52、Midを逆相から正相に(下から正相-正相-正相になる)、MidのDelayは0.94secから0.21secに変更、HiのLevelを+3.0dBから+4.0dBにup

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41と52の比較
300-2kHzはよりスムーズになったが、4k-10kHzの緩い谷は、ここをupさせようとすると、2kHzを頂天とした部分がupしてしまう。HiにDelayを効かせても変化が無かった。

そこで、
61、Hiを逆相にして、MidとHiのクロスを11.2kHzから4.0kHzに下げてみた。MidのDelayは0.21secで変わらず、HiにDelayをわずか0.06secかける。

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41と52と61の比較
5kHzを中心とする部分が盛り上がったため音的には煌びやかさが増して雰囲気は良くなったが、曲によっては少しうるさすぎる感じも。ただ、ツィーターとしては低い周波数でクロスさせているのでハイエンドが出なくなってしまった。

さらに、
62、Hiの位相を逆相から正相に戻す。またMidとHiのクロスを4.0kHzから5.6kHzにup。MidのLevelを0dBに、HiのDelayはOFF、Levelは+2.0dBに下げた。

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41-52-61-62の比較
1k-10kHzはフラットで良い感じに。音的にも、うるさくない程度に輝きも感じられる。ただハイエンドの落ち込みはHiにDelayをかけても変化が無かった。

そこで、
66、ハイエンドを伸ばす目的で、Hiのクロスポイントを上にずらしてみた。この場合、5.6kから8kHzより上に持って行くと3k-5kHz付近が下がってくる傾向があり、7.1kHzに留めた。ただやはりクロスポイント付近で下がる傾向が残るので、その分Midのクロスを7.1kHzより上にずらすことで補えることが判りMidの上のポイントは8.0kHzにした。さらにHiにDelayを掛けてみた。0.21sec。でもハイエンドのレベルが低めのままだったのでLevelも+3.0dBとしてみた。

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62と66の比較
若干ハイエンドのレベルはupしたが、4k-6kHzのレベルが下がり煌びやかさが減ってしまった。
しかし、金管楽器を聴く限り、それほどの違和感は感じられなかった。

62と66のWaveletを撮り忘れたので、52のデーターを載せる。

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52のWavelet
前(41)とあまり変化していないみたい。