返送されたチャンデバ
ー 2008/08/15 ー
6/25に発送してから約1ヶ月半経った 8/12にやっとメジャグランのチャンデバ (No.26)が修理から帰ってきた。
「ジーノイズが全 chから発生する」という症状であったが、結果は以下のようで、何ら手を入れていない、という但し書きが添えられていた。
『送られて参りました品物を当方でも色々な接続で試してみました。その結果、いかなる繋ぎ方でもジーノイズは発生しませんでした。 ジーノイズはオーディオ機器本体ではほとんど発生するものではないですね。過去にもこのようなクレームが何件かありましたがその全てが配線の引き回しによるものでした。その辺で何かあるのだと思います。おそらく意識の回らないチョットした事だと推定いたします。 色々とお試しになることをお勧めします。』
前に、同じメジャグランの CC-3というチャンデバをオークションに出されていた方の説明に「内部はグランド配線など私自身が変更しています。メジャグランのグランド配線は共通インピーダンスを考慮していないため、手を加えました。これによって音質は大きく改善されています・・・」とあった。
自分なりに少し調べてみたが、元々この辺りのことは詳しくないので、意味合いは少し理解できたが、どのように直せばよいかが分からなかった。
そこで、分からないなりに内部を覗いてみた。
トロイダルトランスと電源基板(ここで±15Vを出力)基板は自家製らしく、あまり綺麗でない。また、放熱ブロックは素子の足だけで固定されていて、少し動かすとカタカタ音がする。そのためウーファーなどの音圧等で異音の発生が懸念される。
フィルター基板とフィルターチップ
このフィルターチップは、左から4KHz、中央が10KHz、右はスルー用
アクティブボリューム基板
VR、RCAコネクター部と分けられ、AC電源回路を除き、非常に細い色分けケーブルで全てが接続されている。
テスターで導通をチェックすると、アースは電源基板の直ぐ近くで端子ラグによりシャーシーアースされていた。同時に入力のRCA端子のマイナス側に各基板から引かれたケーブルが集まって1点接続されていた。ただし、全てのRCA端子のマイナス側はシャーシーに対し接続、すなわち導通状態であった。
そこで分からないままであるが、電源基板近くのシャーシーアースポイントを絶縁してみた。これでもシャーシーに対しアースは取れていた。
しかし、これは後でD-23からこのチャンデバに入れ換えたとき、4KHzから上を担当するMid-ch(4~10KHz)とHi-ch(10KHz~)のアンプをONしたところ、ピー音が出て発振しているようだったので、すぐ全てを電源OFF。絶縁したポイントから鰐口ケーブルでトランスの中央ボルト(シャーシーに対し導通している)に接続させると発振が止まった。(最初の画像中の黄色矢印がその地点)
したがってこの部分については、後日元に戻すか、または太めのケーブルを用い落としどころ(接続ポイント)を探してみようと思っている。
ところで今、この臨時接続の状態であるが、ジーノイズは、6月の時点よりは小さくなった。夜中の試聴では、Mid-chより上の周波数帯でわずかに感じる程度である。その他のケーブル類は、6月時点とほとんど変わっていない。でも間違いなく以前よりは目立たなくなっているのは確かである。
少し良い兆しはあるようだが、まだ仮配線(仮配置)の部分もあるので、これからも注意深く模索する必要はあるようである。