★オーディオ奮戦記★

40cmウッドホーンを中心とした4wayマルチシステム

DAD-M100pro その後2

ー 2009/03/02 ー

次は・・・、昨日思っていた、Nakamichiのパワーアンプウーファーを駆動したら、また DAD-M100proをミッドバスに使ったらどうなるか試すことに。

チャンデバからの RCAピンジャックを繋ぎ換えるだけなら簡単だが、各アンプのSP端子の形状が色々のため、そこの部分も変更しなければならないので、チョット大変。

DAD-M100proは、バス(ウーファー)を駆動させていたので、大した変更をしなくて良かったが、Nakamichiは、ミッドハイに使っていたので、これをバスに変更し、ミッドハイは LK85に繋ぎ換え。

LK85(処分したLK240も同様)のSP端子はバナナ端子のオスで、ケーブル側の方がメス(通常と逆)としなければならない。


バスを Nakamichi 420、ミッドバスを DAD-M100proとした結果は、最初、ウーファーのレベルが下がったように感じた。

しかし、じっくり聞くと DAD-M100proより柔らかい感じで、エネルギーとしてはやや大人しくなってはいるが重低音まできっちりと再生はしていることが分かった。ただ、スピード感は圧倒的に DAD-M100proの方が良いと思った。

そこで、再度バスには DAD-M100proを繋ぎ、Nakamichi 420はミッドバスに繫ぐことに決めた。

この時 DAD-M100proは、チャンデバ F-15の上に載せていたが、結構暖かくなるので、ほとんど温度上昇がない420の上に移動することにした。・・・移動は本体が軽く小さいので簡単に動かせたが、今度は RCAピンコードの長さが足らなくなってしまった。

チャンデバ上では 50cm(Audio Craft XRC-50)で充分だったのだが、棚で2段下になったので少なくとも 80cmは要る。そこで、以前バスを駆動していた LK240に使っていた Audio Craft XRR-100で接続した。420も、ISOLA ISL-100から日立電線 QAX-112に変更。

さて音は、バスだけ聴いてみると、何せクロスが 180Hzと低いため、あまりわからず。

ミッドバスも鳴らすと、バチっと低域が効いてくる感じがわかる。もたつく感じもなく、やはり DAD-M100proの駆動能力が高いことを感じる。また前回にも感じたのだが、最初の頃よりも割と小さな音量でもきっちり鳴るようになった。

420の上に置いた DAD-M100proには重しを置く空間が(棚板高さの関係で)なくなった。でも考えてみれば 420は7kgある。これを利用しない手はない、と思って調べてみると、420の足は、DAD-M100proの上にちょうど乗ることが分かった。

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DAD-M100pro、Nakamichi 420
どうせまた組み直すならと、他の方の記事にあった DAD-M100proのレベルVRをパスすることにした。サイドの4本のネジを外すと簡単にオープン。VRの所はコネクターで繋がれ、入力ピンからくるケーブルを直接基板のコネクターに繋ぎ換えるだけで完了。これなら原形に戻すのも簡単にできる。

これで音出しをしてみると、これも記事にあったとおり、レベルが少し高くなった感じがしてよりベターとなった。

変更後のシステム:

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変更後
上からF-15、TA-F222ESJ、420、DAD-M100pro、LK85、LK85。手前はちゃんと写っていないが、左がD-23、右の縦置きはSONYディストリビューターSRP-D2000 x2。手前の計3台は仮置き状態。

バス:DS-1000Zのウーファー部:DAD-M100pro:~180Hz
ミッドバス:DS-3000のミッドバス+Linfof工房特製Box:Nakamichi 420:180~1000Hz
ミッド:M-100+H400ホーン:LK85:1000~3200Hz
ミッドハイ:LE85+USホーン:LK85:3200~10000Hz
ハイ:T-925:TA-F222ESJ(ToneコントロールでTrebleを+4):10000Hz~

プリアンプ:Capli S
チャンデバ:F-15(180Hzと1000Hz)、D-23(3200Hzと10000Hz)
CDP:SA-11S2

クラシック(交響曲、ベートーベン、ブルックナーなど)とJazz(MJQとかBill EvansとかRosemary Clooney、Carol Sloane)、Diana Krallなど、楽しく聴けて電気代のことを忘れている・・・・

3時間ほど聞いたところで、各アンプの温度を触手でチェック。
F-15が意外と熱を帯びていないことが分かる。では、と、DAD-M100proを触るとほんのり暖かくなっていた。LK85と420は、ほとんどそのままの冷たさで、TA-F222ESJはかすかに暖かった。

DAD-M100proは、スタックスのコンデンサーSPを鳴らし切ったとか、インフィニティのβという驚異的なドライブ能力を求められるスピーカーも予想外に良く、過不足無く使えたという話も聞いている。したがってその能力はかなりのものと思われ、小さい、軽い、消費電力が小さい、そして割に安いと、4つも5つも長所を持っているようだが、見た目が・・・ネ。

実用では抜群かも知れませんが、趣味性はほとんど無く、業務用として内蔵されるような姿なのが、非常に不利かと思ってしまいます。そう、見た目の癒しという分野では失格かナ、と思っちゃいますね。


なお、LINNの4台のアンプはきっちりとチェックして戴いて、委託販売して貰うつもりでダイナさんへ出したというわけ。手を入れられる技術のある方は兎も角、並べて繫ぐだけの人間には、オークションで高額の品物を入手するのは難しい面もあって、少々高くても安心・信頼のおけるところで購入した方が得策、というのがメジャグランのチャンデバから始まった一連の購入品での感想。

売る側から考えるとオークションの方が高く売れるケースが多いとは思う。委託だと手数料を取られるから当然手にする金額は低くなる。しかし、それらを購入する側から考えると、委託品だからチェックしないというところもあるらしいが、ダイナさんの場合は、委託品でもチェックをして、一定の基準以下のものは引き取って貰うらしいし、売値も委託者の希望通りにならない事もある、ということで基準にパスしたものしか扱わないという厳しさもあるので、買う側から見ても安心度が違うということになる。

その点で、前回では PRA-2000がチェックで引っかかって、売れたとしても手数料の他にリペア料金も引かれるとのこと。残念だが次に使う人のことを考えると、それも致し方ない。

今回の LINNのアンプでは、LK240はダイナさんで購入したものなので多分パスすると思うが、LK100は1台ずつ別々に購入したもので、チョット心配である。