ミッドバスのクロス
現在、バスとミッドバスとのクロスは180Hzを使用しているが、聴感上200~300Hz付近が不足しているように最近感じる。
ここで使っているミッドバスのユニットはPM-1644BMで、DS-3000のミッドバスのそのものである。これを Linfof Lab.特製の密閉箱に収納。DS-3000ではこのクロスを 350Hzとしている。DS-3000のウーファーは 32cm。しかし、ウチのウーファーユニットはDS-1000Zのウーファーユニットだから 27cmしかない。コチラの方が径が小さいので、周波数の上の方は有利であるはずだ。事実、DS-1000Zではミッドとのクロスは 600Hzである。
3wayの場合は大体 500~800Hzにクロスを置くが、4wayの場合は 300Hz前後にクロスを持つものが多い。
ウチでも最初は 300~320Hzにクロスポイントを置いていた。しかし、聴感上からも周波数測定からもミッドバスが 200Hz前後まで十分再生することが分かったのと、結構重要な帯域である 200~400Hzにクロスを置きたくないという気持ちから F-5用としてちょうど入手できた 180Hzを使用してきた。
180Hzのクロスは、ミッドバス側からは大きめの密閉箱に入れた関係もあり、ほとんど再生域をフルに使っていると思われた。ウーファーは穴の開いた密閉箱(?)入りのため、本来のユニットの性能は出し切ってはいないとは思われるが、それでも分割振動をする帯域は全く使っていない訳で、その点では良い状態なのかも知れない。音的には引き締まった低域が聞こえているようには思う。
ただ、ミッドバスの 300Hz以下はエネルギー的にはかなり低めに成っているらしく、どうも聴感上の低域が痩せて聞こえてしまう。前のプリ、PRA-2000の時は、グライコを噛ませて80~320Hz位を膨らませていた。
ところがプリを CAPRI Sに変えたら、REC outの様な出力がないためグライコを繫ぐことができなくなった。プリの変更による音質向上は PRA-2000に比べて何段か上になったものの、200~300Hzのエネルギー不足が気になる様になった。
ネットでも、F-5用の 250Hzとか 300Hz位のフィルターユニットを探してはいるが、なかなか見つからない。
ブランクカードはあるので、どなたか作ってくれないかな~、なんて思ったりしている。