Accuphase F-15 導入
メジャグランのチャンデバ No.26の不調とメーカー製でないことによる不具合を受けて、Pioneer D-23よりもう少しグレードの高いメーカー製のチャンデバを試してみようと思い立ったのが昨年の暮れ。
ヤオフクを覗くと、手頃な価格帯に Accuphase F-5と F-15が出品されていた。別の IDの方から計4台が出ていた。もちろん機能的に F-15の方が良いが、お値段の方も F-15の方が高い。
こちらとしては「試し」なので当然安い方が良い。でもほどほどの入札があるので、少々覚悟して入札し、それでも2台出品されていた F-15の安い方をゲットできた。
F-15は、周波数ボードが別売りで、以前出品されていたものではボード無しというのもあったので、注意深くチェックをした。
今回、出来ればプリからのインプットをこの F-15に入れ、ある周波数帯の出力をメジャグランの No.26が修理から戻ってきたら、スタガーに繫いで使うことを考えていた。もちろん修理中は、D-23をスタガーにすることになる。
周波数ボードは、F-15本体の出品者の方に「650・800・1000・7000Hzの手持ちがある」ということで、当方の Mid Bassと Midのクロスが1000Hzで、ぴったりだったのもこの本体に入札するきっかけとなっていた。
また、他の方から 180Hzの周波数ボードが出品されていたのも見つけていた。この 180Hzも当方の Bassと Mid Bassとのクロスが160~200Hzなのでぴったり!で、本体が落札できたあと、直ぐ入札。そしてこれもゲットできた。
最初は、今までの D-23でセットしていたchをクロス周波数ごと F-15に移した。すなわち、
Pre-ampからの入力 = F-15のInput
1ch.Bass:~180Hz = F-15 :Low
2ch.Mid Bass:180~1000Hz = F-15 :Mid
3ch. F-15 : Hi を D-23へ送る。
D-23の Inputには F-15の3chからの出力を入れる。
3ch. Mid :D-23の Low-cutはなし。(1000Hz)~4000Hz)
4ch. 4000Hz~:
出力の先に自作ネットワークを接続:
Mid Hi:4000~9000Hz
Hi:9000Hz~
なお、5chから 20KHz~を担当するウルトラハイも接続。
音出しの第一印象は、低域の押出が D-23の時よりも強く、最低域まできっちり出ているという印象で、かつ、ボン付いたような感じが取れて締まりがある。音質は数段優れているように感じる。Mid Bassも単体で鳴らしているときは分かりにくいが、1~3chを同時に鳴らすとスピード感のある締まった音になったことがよく分かった。
ところで今までは、Mid Hiと Hiとのクロスをネットワークで行っていたが、折角ch数が増えたのと、元々パワーアンプは6ch分(両ch合わせると12ch)用意してあるので、オールマルチ化に挑戦することにした。
ところが D-23の2chは、一番高いクロス周波数が 3200Hzしか選べない(今までは 4000Hzを設定していた)が、2402Hは 2500Hzから使えるということから、今回は 3200Hzを採用することに決めた。
従って、F-15はそのままにして、D-23の2chを使うことにした。
2ch:Mid:(1000Hz)~3200Hz
3ch:Mid Hi:3200~8000Hz
4ch:Hi:8000Hz~
当然、Mid HiとHiの所に入れていた自作ネットワークは外して、それぞれパワーアンプの出力を直結した。Mid HiとHi用のパワーアンプは、共にLinn LK-100である。
ウルトラハイのパワーアンプへの入力はHi用のパワーアンプのスルー端子を使って供給している。
全体のバランスを取るためそれぞれ単独、または隣り合った2個のSPを鳴らしながら合わせていったが、Mid HiとHiは、Bassや Mid Bassと比べると、こんなに小さな音でよいのかと思うほどにわずかにしか鳴っていない。しかし、レベルを0にすると詰まったような音になるので、効いているということがわかってとても不思議に感じた。
これらの試聴には、リファレンスとしているMJQの CD盤を用いたが、CDプレーヤーを DCD-1650AEを使っている関係で、DENONのAL24プロセッサがかなり効果的に働いていて、とても楽しく聴ける。少なくともこの CD盤の曲に関しては CDP-X5000と比較してみたが、DENONの方が合っているように感じた。