★オーディオ奮戦記★

40cmウッドホーンを中心とした4wayマルチシステム

仮住まいのオーディオ(3way化)

クロス100Hz、12dB/octでセットした2wayは、いくつかのジャンル違いの曲を再生してみると、バランスが上手くなく、例えば、交響曲の場合と、ウエストコースト・ロックではレベルをそれぞれ調整し直さねばならなかった。
その調整幅が大きいということは、結局バランスが合致していない証拠とみた。

その原因を考えてみると、GX100が約70Hzにセッティングされたバスレフ(S-500もバスレフであったが)であることが大きいとみた。

そこで、
(A)GX100をフルに使用し、最低域をサブウーファーで増強する方法
(B)GX100のバスレフを殺すようにしてCW200Aをウーファー的に使用する方法
の、2つを試してみることにした。

(A)GX100はフルに使用するため中高域はクリアな感じに聞こえるが、CW200Aは、12dB/octで50HzのHPFでは迫力がでず、80Hz位まで持ってこないとGX100とバランスがとれない。もう少し詰めてゆくと、80Hzではドスドスという感じで少し強く、75Hzでほぼスムーズになった。
ただトランペットの音がやや気にいらない。これがGX100マグネシウムドームツィーターの音なのかも知れない。

(B)GX100のバスレフの影響を消すようにLPFを24dB/octとし、クロス周波数を140Hzにセット。CW200Aの方は12dB/octのまま140Hzから最適ポイントを探す。
140Hzではドスドス感が強く雰囲気が悪い。132Hz、125Hz、118Hz、112Hz、106Hzと下げていったところでバランス。80~100Hz付近の厚みが増してきた感じで心地よくなった。ただ、その分、中高域(5K~10kHz)が少し弱く感じる。その意味から、やはりツィーターの追加が必要のような気がする。

それでは、ツィーターを用意する。アンプは既に用意してあったので、ツィーター本体とケーブルを用意、接続するだけで準備は完了。

ツィーターはPT-R7Yを使用する。設置位置は、素直にGX100MAの上。

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右側

12dB/octで接続するので最初から逆相接続とする。なお、GX100およびPT-R7Yは、リモートセンシングの接続もしている。

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左側

GX100とのクロスポイントは、過去の経験から6kHz~10kHzの間で探すことにした。

曲によっては6kHzも10kHzもあまり差が無いこともあったが、低めに設定すると、中低域がわずかに勝ってくる感じ。9kや10kHzに設定するとヴァイオリンの高域などは綺麗に浮き上がってくる感じだがトランペットなどは軽い感じになってしまった。

結果、ほぼ中央の7.5kHzに設定することに。

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dBx PA+, Fidelix CERENATE x2, 中央の2台は電源供給用 SONY SRP-D2000 x2

なお、GX100のHPFは、当初106Hzが良いように感じていたが、リファレンスとしていたRosemary Clooney(Concord CCD-4444)で確認したところ、106Hzではややボコボコといった感じになることが判り、再度周波数を変えて聞き直した結果、132Hzに落ち着いた。CW200AのLPFは、106Hzで変更なし。

システム図

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3way