さらに追い込む(調整その15)
音楽を聴くときは問題にならないのだが、Test CDを使って測定するのは、家族が出かけているときか、家族が音漏れが問題にならない場所にいるときにしか出来ないため、短期決戦で、途切れ途切れになることが多くなった。
で、30分とか2時間とかという隙間で測定している。
SW帯域は、レベルが未だ高いのでリアルタイムで特性を見ながら、さらに2dB下げて-4dBに。またCW200Aの能力から30Hz付近が出ていれば、20Hz以下はカット気味の方が良さそうなので、20HzのHPFをON。この状態で測定し、今までのと比較。100Hzより上の周波数帯はなにも変えてはいないのだが、ちょっと変化が発生していた。
Low-ch(Woofer)は、以前の測定から疑問に思っていたのだが、PA+で帯域別に調整しているときと、全体を見ながら測定しているときとでは、特に低い周波数側のスロープが変化することで、今回測定中に何回か、切れの良い特性が表れることがあった。例えば、このように、スロープが6dB/octと12dB/octのような違いに見えたりする。
ただ実際の音的には、この変化は感じることが出来ていない。
ハイエンドに関しては、特に14kHz付近から跳ね上がるのは実質耳に聞こえてはいないかも知れないが、気持ち的に気になるので、PEQで少し調整してみた。
全体域の測定では、
今回最終では、ローエンドは抑え気味になり低域がスムーズに聴けるようになった。高域は13kHz付近が一番ヘコみ、逆にハイエンドが跳ね上がっていたが、これが割合フラットになりハイエンドの跳ね上がりも押さえられた。
ただ、一般的には50~250Hz辺りの低域が中域よりも少々レベル的に高い方が聴きやすい(耳アタリが良い)ともいわれ、その点からは50~150Hz付近はもう少しレベルアップした方が良いようにも思える。
一応、ここまでの状態で(上記の緑色の特性)のWaveletデータ。
帯域構成図。 Delayデータの単位は、secは誤りで、正しくは、msecです。
試聴の結果:
サン・サーンスのSym.#3、第4楽章最後のオルガンの下がって行く音階は、「ミ」まで聴き取れる。しかも弱奏時でもきっちりと低域が聞こえ気持ちよい。