★オーディオ奮戦記★

40cmウッドホーンを中心とした4wayマルチシステム

調整その8

パラメトリックイコライザーに挑戦!

以下PEQ。

前回のWaveletデータと周波数特性を見て、大きな問題が発生しているのはウーファーとしてのAXIOM 301と思われるので、ここを重点的に見て行く。

ただし、250Hz付近の谷は部屋の影響が大きいと思う。そうすると一番やっかいなのが、900Hz付近の谷。

各ユニットのクロス状態を見ると、LowとMidのクロス設定が530Hzなのに実際のクロスは800Hz付近。そしてMidとHiのクロス設定は10.6kHzにもかかわらず、5.0kHz付近になっている。

これは、Hiがもし3dB落ちで設定されているとしたら、6kHz付近になっているし、Midの上も4kHz付近と早めに減衰している。



Midの下は設定が530Hzなので、ほぼ合っている感じだが、Lowはその点では750Hz付近まで伸びてしまっている。

Lowのクロスの減衰は12dB/octだがこれを24dB/octにすると3dB落ちが550Hz付近に変化するが、この場合は位相が変化するため、Midとの関係やつなぎ替えなど面倒になるので、やはり12dB/octのままで行いたい。

それでPEQを調整しながらWaveletを見ていった。

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PEQ 355Hz、750Hz
LHShelf 355Hz +4.0dB S(スロープ)=9
Hshelf 750Hz -1.5dB Q=0.43

周波数特性では、

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上記の周波数特性
前回のデータと較べるとWaveletデータはあまり変化がない感じ。
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前回の09との比較
周波数特性では、
300-800Hz付近がよりフラット化した。
しかし200Hzから下側は全体に4dBほどupし、少々出すぎの感。
また5kHzから上はツィータが少しズレたのかも。
しかし、800-1.5kHz付近の谷は解消されていない。


次は、
200Hzから下のレベルを下げる。
800-1.5kHzの谷の解消。
を目指し、PEQ等を調整してみた。


その結果、
Midは、ホーンロードの関係から下側のクロスポイントを微妙に変化させても、ほとんど周波数特性の変化はない。従って、異常に高い周波数まで伸びてしまっているウーファーのクロスポイントを下げるしか方法はなさそう、ということでクロスポイントを下げて行くと、当初の530Hzから375Hzまで下げたところで、300-1.0kHzまでがフラットになった。

PEQは、
236Hz、+1.0dB、スロープは4.5 と
2.0kHz、-2.0dB、キューが1.22

図は、差が少ないので拡大して表示。

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02と08の比較(Low、Mid)+Hi
新しいデータ = 青:Low、赤:Mid、黒:全体、灰色:Hi は変化が無いので同じデータ

ウーファーは、クロスポイントを375HzにしたことでMidとのクロスが600Hzになり300-900Hzの暴れが少なくなった。Midは、前回のより400-1.5kHz付近のレベルがupしたが特に問題ではなさそう。ただ、300-1kHzより1.5k- 4kHz付近のレベルが少し高いが、あまり問題ではなさそうな気がしている。
あとは、300Hz以下が残るが、PEQで236Hzよりセンター周波数を下げても、あまり変化が無かったことから、GEQを追加で使った方が良いかも知れない。

因みにこの時のWaveletデータは、

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08:Wavelet
三角錐の底辺になる部分が、前のよりだいぶ小さくなってしまっているのが気になるが、これの読み方は残念ながら今の私には判らない。