FIDELIX ハーモネーター
FIDELIXの(SH-20K)ハーモネーターなるものをダイナのサウンドハウスから中古品として入手。Web上ではフロントパネルだけしか見ていなかったため、実際の大きさは正面はとても小さく、奥行きが予測よりずーっと大きく、そして軽いことに驚いた。リア、これはRCA端子仕様だが、注文すればキャノン(平衡タイプ)にもしてくれるらしい。「SACD」や「DVDaudio」の出現により「超高域は90kHz程度までは必要である」と認識されるようになり、デジタル化で切り捨てられた20kHz以上を修復する機器として登場したのが本機である。
これを使用すると
「CD、MD、BS、CSを再生するときに、SACDや DVDandio以上の 120kHzまでの超高域を再生することが出来ます。超高域までを再生すると、デジタル音特有の硬さや冷たさが軽減され、自然な広がりを持った優しく爽やかな音になるなど、長く聴いても疲れません。このため、リラックスしたときに出る脳波であるα波が出るとも言われています。つまり心地の良い音、体に良い音になる」
また、FIDELIXのホームページの資料に依れば、
「本機は、一度切り捨てられた再現不可能な 20KHz以上の音を修復するに、疑似信号を音楽に合わせて追加する、という意外な方法で達成。疑似信号は膨大な聴感テストにより練り上げたもので、効果はまるで魔法のようである。
1.冷たく堅い刺激的な音が、薄れ、繊細で潤いのある、耳に優しい自然な音となるので、長く聴いても疲れにくくなる。
2.無響室の中からカチンと立ち上がる感じではなく、現実的な広さの空間から、現実的な加速度を持った立ち上がりとなり、また余韻も良く延びるので、奥行き感や臨場感が向上する。
3.素っ気ない感じが薄まり、気配や雰囲気やニュアンスが増し、音楽の抑揚やビブラートや息継ぎなどが良くわかるようになる。
4.音楽がブツブツと途切れるような硬直した感じから、滑らかな連続性を持つようになるり、心のこもった優しい表現が、分かりやすくなる。
以上のような効果が得られている。本機は音にうるさい人たち、多数にモニターしていただきながら、改良に改良を重ねて練り上げられたフィデリックスの自信作。今まで超えられなかったデジタルサウンドの限界を、あっさりと突破。アナログファンにも好評。(ただしナローレンジの装置では、まれにわかりにくい場合がある)
・・・・ネット検索すると、このように、惹かれることばが色々書かれた記事が多く見つかった。
ただ、この機種が開発されていたのは1994年ということなので、現在の良く練られた新しいCDPにどれくらい効果があるのか、今は未知数。カバーを開けてみると非常に整理されすっきりとした基板と色分けの目立つ配線がおもしろかった。なおカバーは六角穴ボルトが使ってあり、きっちりと確実に締め付けられていた。試聴はこれからである。