スタンド到着(1)
ー 2008/05/20 ー
予てから、Linfof工房に製作を依頼していたLE175用と2402H用のスタンドが到着した。
両方のスタンドは、主に転がり防止を狙ったものである。
LE175用は、140mm角のブロックにLE175がすっぽり入る大きな穴が開いたもので、どちらかというとスタンドというよりホルダーといった方が的を射ているのかも知れない。(奥行きは70mm)
穴の大きさは116mmで作ってもらった。LE175の外径は114mmであったが、発注時にはコーラルのM-100ドライバーに変更する可能性があったのでM-100の外径116mmに合わせて貰い、LE175にはスペーサーを入れることで対処できるように考えたものであった。
実際にスタンドが届き、LE175を入れてみるとかなり余裕があることがわかった。これは製作時に当然誤差分を考慮するためで、きつめで嵌らなかったことを考えれば当然のことなのであるが、実際のところは120mmあったため、この隙間を埋めるのは大変だった。
手持ちのフェルトは厚さが3mmあり(圧縮すると2.6mmとなる)、計算上ではピッタリなのだが、これではLE175が入らなかった。フェルトとの代わりにセーム皮を使ってみたが、こちらはぐるっと一巻きしても隙間が出来てしまった。
ではと、手持ちのフェルトの幅(85mm)で、30mmの短冊をつくり、後ろ側の下に敷いてみる。そうすると
前側ではドライバーとホーンの重みで明らかに傾むいてしまう。これでは格好も悪いし、軸方向を揃えるのが難しくなることが判明。結局、前側にも短冊を敷くことで、一応ドライバーの上部がスタンドの内部に接触して固着され、傾きもなくなることがわかった。両サイドを見ると隙間が空いているのが見えるが、元々の目的が転がり防止なので、これでヨシとした。
M-100に変更するという計画も、GW頃には、LE175で十分とわかったので中止を決めていたが、どうしようかと考えている内に、Linfof工房のブログ内に『出来た!』と画像が載せられていたので、諦めていた次第。
2402H用のスタンドは、LE175用のスタンドと外形サイズは同じにして貰った。純正の止めネジ4本を使って固着させるタイプである。
2402Hを取り付けると、非常にスマートだし、転がらなくて安心感が高い。同サイズの2405や2403、075、077等も組込可能だ。
2402Hは、ダイナのK店長から「当然アルニコにすべき」というアドバイスも貰ってはいて、随分迷ったのだが、30数年来のあこがれの075タイプとして昨年初めて入手したもので、外観はやや汚いものの、前のオーナーがダイヤフラムをペアで交換していたことと、この方の人柄が気に入り購入した経緯もあるので、差し当たり、「アルニコ」の洗脳に負けずこれを使おうと決めていたものである。
計画では2402Hは、LE175+USHから8~10KHzでつなぎ、上を出しっぱなしにして、15K~20KHzでT925に繫ぐ予定をしているが、折角ここでスタンドが完成したので、試しとして、現行のT925と交換してみた。現状では、この分割のみ12dB/octのネットワークによるものでクロス周波数は9KHzである。結果は、全体に太くなったというか、JBL同士のつなぎで音色的な繋がりが良くなったような、そしてシンバルなどの響きに存在感が増した様な感じになった。
女性ボーカル(ジャズ)でも、厚みのある声となり、低域の声ではすごみが感じられる。アルトサックスなどではリードの響きも感じられる。アコースティックギターと女性ボーカルが絡むところでもそれぞれの存在感と滑らかさが目立ち、いい感じだった。