PCからの再生音
昨年辺りから、DVDやBlu-rayのサウンド系動画を見る機会が増えた。
一つはTV番組を録画したもの。TVは居間にしか無く、録画は出来るが、通常はかみさんが占領しているので、視聴があまりできない。そのためもっぱらHDDに録画した番組をBlu-rayにダビングして、PCのモニターで見ている。
使用しているPCは、2013年に購入したミニタワーでスピーカーはモノラル。しかもディスクドライブはDVDまでしか対応していない。それで以前、ノートPCでのCDのリッピング用にパイオニアの外付けドライブを使用していたのだが、これもBlu-rayは使用できないタイプだったので、急遽同じパイオニアのBlu-ray対応ドライブを導入し、アプリはPowerDVDを入手。
これにより、TV番組を視聴することは出来るようになった。番組にはクラシックからポピュラーまでの音楽番組もある。ドラマやノンフィクション系の番組ならPCのスピーカーでも問題ないが、さすがに音楽系の番組ではもの足らない。
俗にPC用外付けスピーカーというのもあるが、音質はいただけないものが多いし、置く場所も無い。少し考えていたら、以前職場の売店で購入したイヤーホーンがあることを思い出し、探してこれでしばらく聞いていた。そうしたら耳の穴入口付近になんだか違和感を感じるようになって、何らかの原因がイヤホーンにあるかもと思い、耳穴に直接差し込まなくても良い、ヘッドホーンに切り替えることにした。
ヘッドホーンは、1960~1970年代にポータブルテープレコーダーでの生録を屋外でしていたことがあったので、この時は密閉型を使用していたが、耳に汗をかいたりしてあまり良い印象を持っていなかった。だから装着時の楽さ等から、オープンエアタイプのが良いのだけど、周りの音とこちらから漏れる音を気にしなくても済む密閉型も捨てがたく、大いに迷い、片っ端から調べてみた。ついでにいえば、例え、評判が良くてもあまり高額なものは買う気持ちが無かった。
音源としては、主力が女性グループボーカルなので、これが一番疲れずに聴けることを目標として、モニターとして多く使われているSONYのMDR-CD900ST も視野に入れていたけど、色々調べた結果、同じモニター系の audio-technicaのATH-M50Xを購入。
ファーストインプレッションは、低音がたっぷり(ややたっぷりすぎかも)と感じたが、解像度も高そうで一応満足(80点位)。締め付けはやや強め、重量的にはそれ程重くは感じなかった。ケーブルは3種類入っていて、3.5mmのミニステレオプラグはPCに、ホーンタイプステレオプラグは、DACに刺しておいて(CDP、プリ共ヘッドホーン出力が無いので)、切替はヘッドホーン側で差し替えて行うことにした。
Facebookの投稿記事の中には、音のサンプルが多くあるが、それらを聴くと、どうも低音がたっぷり過ぎに感じる。もしかすると投稿者の音より、コチラの問題で低域が出過ぎているのでは、と最近感じ始めた。
また音楽番組では、ヘッドホーンでなく、スピーカーから音を出したいという希望が強くなってきた。
職場では、SONYのBDP-SX1(Blu-rayディスクプレーヤー)でTEAC AH-01を介してFOSTEX GX100MAを鳴らしていた。GX100MAは居間で使用しているが、他の2機種は未使用状態で在庫しているからこれを使う手はあるが、BDP-SX1ではファイナライズされていないディスクは使用できないことが多い。またAH-01にはラインアウトが無いので、既存のシステムに接続することが出来ない等、制約が多く利用できない。
実のところオーディオシステム1にはDACとしてFIDELIXのCAPRICEがある。これに接続すればなんの事も無く、システム1の5wayから音出し可能なのだが、CAPRICEの3つの入力は全て使用中で、アキがない。CDPやプリアンプにもデジタル入力が無いので、何らかの方法でD/A変換してアナログにしないと音出しが出来ないのである。
さらに考えていると、以前スピーカーの周波数特性測定のために入手したD/A、A/D変換の出来るオーディオインターフェイスのROLAND QUAD-CAPTURE(UA-55)がどこかに仕舞ってあることを思い出した。PCのUSBからUA-55のUSB端子を結び、OUTPUTをプリアンプに繋げば良い。さらにFIDELIXのUSB Noise Filterもあるので、これをPCのUSB端子に接続すればノイズもカットできて万々歳だ。Noise FilterにはFIDELIXのPower Supplyを繋ぎ、USBを通してUA-55の電源にもなる。
UA-55にヘッドホーンを繋いで聴いてみると、たっぷりすぎると感じていた低音はギュッと締まり、しかも楽器が解るほど解像度が増した感じで、高域も煩さが全く消え、スッキリとこちらも解像度が上がった感じで聞こえた。その意味で、PCからの直接のアナログ音とは別物のように思えるほど。グループボーカルは一人一人の声が聞き分けられ楽しい。
システム1のスピーカーからの音出しは、UA-55の出力がバランスのTRS標準タイプのため、これ用のケーブルを用意できるまでは接続が出来ないので、後日に。
オマケ!
UA-55のセットをする少し前に、ネットショップでIMMEDIA Smart Audio EQというのを見つけた。DAC内蔵ハイレゾ変換ケーブルというもので、PCやスマートフォンのUSB端子に接続するだけというもの。出力側はイヤホーンやヘッドホーンを繋いで音を聞く。わずか10cmほどのアダプタである。ユーザー優待割引ということで6000円以下だったので試しに買ってみた。
UA-55を使ったとき、このアダプターを使ったとき、PC直のときの3種類を較べると、PC直の音楽は、バランスも悪いし、解像度もあまりなく、特に高い音は団子のような感じ。
アダプターはハイレゾ対応のヘッドホーンでないと真価は発揮できないとされているが、一応ATH-M50Xで聴くと、PC直よりは、遥かに良い。
しかし、Noise FilterこみのUA-55にはさすがに届かずだが、外部電源も要らずケーブル類がゴチャゴチャせずに簡単に使用できるのは便利だしスマート。PC直よりは、遥かに良くなるから、ガッツリ聴くのでは無ければ、結構良いかも。