★オーディオ奮戦記★

40cmウッドホーンを中心とした4wayマルチシステム

HS-500の再生でちょっと問題発生

導入したHS-500は、調子よく鳴っていたのだが、先週末、CDを再生しているとなんかLchの音量が小さく聞こえ、気になった。

試しに、サブ(System2)で再生させると、問題なかったので、明らかにHS-500(System1)が異常と判明。

CDP、プリアンプ、パワーアンプ、HS-500のどこかに異常がある、と判断して、簡単に上流からチェックして行くと、結局、HS-500に問題がありそうと判明する。→→→ 問題1

同時に通常の視聴位置だと、高域がわずかにしか聞こえない、近づくと鳴っているのは判るのだが、視聴位置では高域のエネルギーが中域、低域に較べ少ないことが明らか。→→→ 問題2

最初、問題1の原因と対策が判らなかったので、先に問題2の方を追求してみた。

マイクを視聴位置の耳の高さ、床面から108cm、スピーカー中心から120cmの中央部に設置。距離に関しては視聴位置だと160cmになるのだが、中高域に関してはそ、れほど大きくは変化しないだろうと勝手に推測して設置。(160cmの位置にマイクを置くとPC操作ができなくなるため)

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HS-500_nor_H50L55 & H108L120
赤色がスピーカー近くの高さ50cm、スピーカーからの距離55cmのもので、青色が擬似視聴位置にマイクを置いたものの特性。

これにより明らかに、視聴位置では中高域ー高域が減衰して不足していることが判る。100~400Hz辺りは部屋の影響を受けていると判断。(出力レベルは、11月に測定した時のデーターが残っていなかったので100Hzで合わせた)

床面に座って聞く場合は、ツィーターH-70HDの高さと耳の高さがほぼ同じになるが、通常の視聴は椅子に座った状態のためツィーター位置が低すぎるのが原因と思われる。

この解決のためには、視聴位置(耳の位置)までHS-500をアップさせれば良いわけで、計算上で36cmアップさせると耳の位置になる。ただ36cmアップさせるとスピーカーの上辺は125cmほどになり、この上に置いているSystem2の中高域ホーンが置けなくなる。(同時に中域ホーンとの高さが合わなくなる=実質設置できないので問題にもならないが)

このネットワークのクロスは、確か2.5kHzと聞いているのでクロスポイントを少し高い方へ移すか、トーンコントロールで補うか、別のツィーターを追加する、なんてことが対策として考えられる。

System2の中高域ホーンの横に、現在使用を停止している、ONKYOのツィーターがある。これをH-70HDの代わりに使えば約100cmの高さにあるのでちょうど良いかもと思い、試しに、単純にH-70HDとつなぎ替えて測定してみた。

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HS-500+TW-322A_H108L120
青色がHS-500のオリジナルで、緑色がHS-500のウーファーと上に載せたTW-322Aとの特性。

一見すると、逆相なのかなと思って、つなぎ替えて測定してみたが、ほぼ同じ値だったので位相の問題では無かった。このネットワークは、2.5kHzクロスということなので、ウーファーは綺麗に切れている様子。TW-322Aの方は結構フラットなのだが、いかんせんレベルが低すぎる。単純に考えても10dBはアップさせたい。

このHS-500用の専用ネットワークには、トランス式のアッテネータが使われているので、これをつなぎ替えれば良いだろうと思い、蓋を開けて見たが、-10dB以上には出来ないみたいで、諦め。
製作のWoody&Allenさんに聞いてみようと思う。

ところで、これらネットワークをチェックしているときに、全く音が出なくなってしまった。特に壊れるような所は無いのだが、チョコチョコ触っているウチにどっか壊れたかと思ってハラハラしたが、原因はすぐ判明した。

ネットワークは、それぞれネジ止めのターミナルに結線することで、入出力やアッテネーターのレベル調整が出来るようになっているのだが、入力のプラス側の締め付けネジが、全く締めてなかった(緩んだのでは無く、締め付けるのを忘れたという感じ。結構内部がキツキツなのでU字形の金具が外れることは無く、接触していたので、今までは鳴っていたらしい。それがだんだん外れてきて、とうとう非接触となったらしい。

単純に締め付けたら、鳴るようになり、モノフォニックの信号を左右のHS-500に入力したときに、きちんと中央にバランスするようになった。

チャンデバとパワーアンプを加える方法なら(経験値が高いので)割に簡単に調整ができるのだが、ネットワーク方式は面倒な気がした。

どちらにせよ、このままでは良くならないので、オリジナル(元の)状態に戻した。