★オーディオ奮戦記★

40cmウッドホーンを中心とした4wayマルチシステム

HS-500の導入

HS-500の導入までの経緯

1985年暮れ、結婚を機にそれまで使用してきた40cmウーファーを230Lのボックスに入れ、JBLの2インチドライバー2445J+ホーンとツィーターを載せた3wayマルチSPシステムを、遥かに小さいながらピアノ曲や弦楽器の再現が素晴らしかったDIATONE DS-10000に変更した。

途中オーディオから少し離れていた時代を経て、2006年頃から再燃。DS-10000は、レベルコントロールも無く、外側からは何も変更の出来ないスピーカーシステムで完成された再生音ではあったが、ドーム型スピーカーの音とは違う、1980年代に研究していたホーン系の音とマルチアンプシステムに挑戦したくなった。

DS-10000をリファレンスとして、ホーンを中心としたサブシステムを作るべく、結果2018年までにパワーアンプ類が34機種、チャンネルディバイダーが9機種、スピーカーユニットが41機種と、好みの音を再生出来るように色々試して、やっと、ほぼ完成に近づいてきたのが現状。

それで昨年中期、サブに導入したデジタルアンプで十分にDS-10000を駆動でき、かつ電力使用量を減らすことが出来ることが判明。
年金生活になった現在、これまで使用してきたJEFF ROWLANDのモノラルアンプを放出して資金を作ることを考えた。

サブのシステムが良く聞こえるようになったことで、少し時間をおいた時点で、DS-10000も放出することを考えた。
ただよく利用しているヤフオク!の場合、梱包の問題や、古い機種のJEFF ROWLANDを売るとなるとアンプのチェック等のことも考慮して、プロショップに販売を委託することに決めた。実際、ほぼ同じ時期に同じ機種がヤフオク!に出ていたが、その価格の2/3ほどで店頭に出たので、1週間かからずに売れたとの報告が来ていた。

実のところ、DS-10000のTopにはサブシステムのミッドハイドライバーとツィーターを載せていた。そのためDS-10000を放出すると、これらのユニットを置くことが出来なくなるため、DS-10000とほぼ同じ高さのスタンドの製作をWoody&Allen Lab. にお願いをしていた。

たまたま、Woody&Allen Lab. のHPの記事を読んでいたときに、ほぼDS-10000と同じ大きさの2way・3wayのシステムを見つけた。

Woody&Allen Lab. は基本的にウッドホーンウッドホーンを組み込むスピーカシステムをオーダーメイドするガレージメーカー。なのでスタンドだけの製作は原則として行わない。特別に、時間があれば製作できないことは無いという程度。コチラとしても単なるスタンドより、スタンドの役目をしながら、別の嗜好のスピーカが入手できれば、万々歳とばかり、早速ご相談したところ、お勧めできるスピーカシステムがあるという返事を戴いた。

これがHS-500だった。
HS-500は、1970年代後半に興味は持っていた。ただ高額で、20cmの2wayということから、結局30cmウーファーの3wayというONKYO E-63A IIに惹かれてしまった。
最初の発売から間もなく半世紀というのに、最近でも性能が取り上げられ、音も良いという評判があり、大いに興味を持っていた。もちろん劣化しているものも多いので、ヤフオク!のように実物を見ない購入は難しい面も。
その点では、Woody&Allenさんがキチンとチェックをしている訳だし、私の好みも知っていると思うので安心できる。特にホーン好きとしては初めてのマイラーのダイアフラムというH-70HDの音が気になった。

昨年7月にサブシステム用のウーファーとBOXの納品を戴いたときに、いくつかの在庫品の処分をお願いして引き取って貰っていたが、それらの売却代金と相殺してくれるということで、販売価格の2/3で入手できることになった。

HS-500 sp

昨年11月に納品された、HITACHI HS-500のWoody&Allen Lab. のスペシャルバージョン。

1.ネットワークは専用で、外付けなので、レベル調整等は楽に行える。
2.フロントバッフルは、十分な厚みの無垢材ブビンガを使用。
3.ユニット別の端子が付いているので、応用がきく。
4.フロントバッフルは交換式となっているため、ユニットの交換にも対応。
5.ツィーター H-70HDは、バッフルに強固に固定。

f:id:nbins:20190303162905j:plain
写真はWoody&Allen Lab.のを加工しています。

これを当方の環境に設置したところ。
f:id:nbins:20190303163317j:plain
バッフルの上部の高さは、床面から888mm。

周波数特性の測定。(OMNIMICを使用)

マイクは、ツィーターの高さに合わせ、床面から550mm、バッフル面から500mmに置く。
テスト信号は、Monophonic Short Sine Sweep を使用。

f:id:nbins:20190303164016p:plain
ツィーターのレベルを+4.0dBにした。
ヴォーカル系(ジャズ・ヴォーカル)なら、楽しく聴ける。

これを駆動するのは、プリがExclusive C5、パワーは、ヤオフク!で知り合った三重の方に特別にお願いして製作していただいた窪田式モノラル50Wアンプ。ソースは現在はCDPのみ。LPプレーヤーもあるのだが訳ありで、無接続のためレコードの再生は出来ない。

サブシステムと違い、手元(PCに向かう回転椅子上)から手が届く範囲に機器が設置してあるので、手軽にON/OFFできるのが利点。