ミッドバスと実験(3)
以前、950PB+40cmホーンの周波数特性が、Woody&Allen工房さんで測定したものと、自宅で測定したものと大きく異なることに気づいたのだが、理由はわからなかった。特に異なるのは周波数の上の方でこちらでは3kHz位からダラ下がりとなり、公称値の20kHzが信じられないほどだった。
ところが、前々回の測定で950PBの800-9kHzのデーターは以下のよう。
これを見ると5kHzまで、ほぼフラットな特性となっていて、これなら特性上では、ED-911+18cmホーンを使用しなくても済みそうな雰囲気。
でも、一応ミッドバスに関する実験なので、ミッドバスを実用とするように色々セットを変えて測定をしてみた。
ただ、ミッドバスの設置は、仮置きなので、前に載せた写真のように他のユニットとは位置が極端に異なる。そのためタイムアライメントがめちゃくちゃ。従って+、ーを入れ替える位相変えでは上手く繋がらない。
各ユニット別に追い込んで、結構良い雰囲気になったと思って、トータルの特性を測定したら、全然良くない特性曲線となってしまった。なお、サブウーファーはOFFしている。それぞれは、【09】
ウーファー:LPFが250Hz(BW12dB/oct)
ミッドバス:HPFが212Hz(BW24dB/oct)から LPFが560Hz(LR24dB/oct)
ミッド :HPFが560Hz(LR24dB/oct)から LPFが10kHz(LR12dB/oct)
ツィーター:HPFが11.8kHz(BW6dB/oct)
この特性曲線を見ていて、試しにミッドバスをOFFしたら、結構いける様な気がしたので、試してみた。
設定は、【10】
ウーファー:LPFが375Hz(BW12dB/oct)
ミッド :HPFが560Hz(BW24dB/oct)から LPFが10kHz(LR12dB/oct)
ツィーター:HPFが11.8kHz(BW6dB/oct)
こちらは、以前の5way(サブウーファーを含む)調整の時にアライメントも合わせてあるので、ミッドバスが入ったものより、上手く繋がっている感じがする。
これのユニット別は以下。
サブウーファーも加えると、
これでミッドバスは使わなくても良いことになるが、ミッドの950PBの高域がどんな感じなのか、少し色々な曲を聴いて見ようと思う。