★オーディオ奮戦記★

40cmウッドホーンを中心とした4wayマルチシステム

4wayから、5wayに復帰

前回の4wayの場合、ミッドの950PB+40cmホーンは、560Hzから10kHzの設定だった。これは周波数特性的には、4kHzから上の周波数でレベルが下がってくるが、聴感上はツィータに助けられてそれほど違和感が無い。ところが、音楽を聴くと、特にピアノなどがコロコロと鳴る部分で、キラキラ感が減るというか、一寸暗い感じになる。 

5wayの時は、この帯域を950PBに40cmホーンとED-911に18cmホーンの2つのユニットに分けていた。

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950PB // 950PB+ED-911

ED-911の聴感上傾向は、明るい音調ということ。再生周波数帯域は400~20kHzということで低域の再生限界は950PBより低いのだが、低い周波数帯では、やはり大きなダイアフラムの950PBの方が力強い音になる。その分高い周波数帯では、レベルは十分あっても、音調は重い感じは有るように感じる。

ED-911の明るい音調は、5kHzから上のエネルギーが大きく係わっているように思う。でもフラット的なのは13kHz位までで後はダラ下がりになる。ただし、家庭で聴くような音量で無く、もっと大きな音(入力をあげる)にするとダラ下がりでなくなって、よりフラットになるのかも知れない。

先の4wayを実験したとき、最初に再生周波数帯域が広いED-911を使用してみた。この場合は全体に明るい感じにはなったのだが、使用している18cmホーンのfcの関係で1kHzより低い周波数での使用が難しかった。と、同時に少々うるさく感じたので、使用を諦め、950PB+40cmホーンを使用することにしていた。

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4way と 5way の比較
上は、前回の4wayと5wayの比較。明らかに5wayの方がフラットで繋がりも良い感じになっている。

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5way ユニット別
上は、ユニット別と総合特性。赤色のAXIOM201の上の方は、総合特性を取ってから、少し時間を空けて測定したので、少しマイク位置がズレたのかもしれない。

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Wavelet Spectrogram f Impulse Response

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System図

やはり、全体の音色の雰囲気は、この5wayが自分には合っているように思う。低音はもう少し重い感じの方が好みなのだが、今の部屋ではこれ以上大きなユニット(当然箱も大きくする必要がある)は設置できないし、部屋の体積も小さいので、ここは妥協で良しとする。

従って、PM-2586BMは処分対象で間違いなさそうだ。放出は箱ごとが当然良いのだが、2個セットではかなり大きいし重い。梱包も大変だから、引き取りか、近くなら配達(近県なら、どこかで引き渡し=リレー)が良いかも。