★オーディオ奮戦記★

40cmウッドホーンを中心とした4wayマルチシステム

バナナプラグ

Facebookにバナナプラグの投稿があった。バナナプラグといえば、スピーカーユニットやパワーアンプを色々交換して試聴していた時に、各種使用していて、その使い勝手や長所短所をまとめておこうと思う。

体験したバナナプラグは、以下の7種類。

1.WBT-USA WBT-0645

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WBT-0645
2.ESOTERIC AUDIO USA ネジ止めバナナプラグ
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ESOTERIC Audio USA
3.Audio Technica AT6302
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AT6302
4.ノーブランド No.1(仮名)
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ノーブランド (No.1)
5.ブランド名不詳 No.2(仮名)
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ブランド名不詳(No.2)
6.OYAIDE BP-208CG
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BP-208CG
7.FURUTECH FP-202G
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FP-202G

形式的に分類すると、
A.ケーブルを斜めに差し込むタイプ(2本のスクリューで止める)・・・1と7
B.ケーブルを後方から差し込むタイプ・・・3と4
C.ケーブルは後方から差し込むが2本のスクリューで止めるタイプ・・・6
D.ケーブルは直角方向に開けられた穴に入れ、本体後方のネジで止めるタイプ・・・2と5

価格・高い順だと、
1.1のWBT-0645
2.7のFP-202G
3.2のESOTERIC AUDIO USA
4.3のAT6302
5.4と5
6.6のBP-208CG

特徴は、
1.WBT-0645 
斜め方向にケーブルが付くので、奥行きが少なく済む。ケーブルは5.0mmまで装着できるが、ケーブルを締め付けるスクリューは六角レンチが必要となる。端末はアングルタイプになっていて、後部のツマミを回して行くと先端部分が広がり外れにくくなり、安定した端末の固定が可能。逆に外すときは、ツマミを反対方向に回すことで先端部分がすぼまりスムースに抜くことが出来る。筐体は先端部分を覗き絶縁材料で包まれているため、ショートしにくい。スピーカーユニットの後部のターミナルにプラグを差す場合、特に狭い空間の場合では片手で差して、確実に固定できるので安心感が抜群だが高額(税別ペアで11500円)。なお、WBT-0645は、生産中止となっている。当方では、ダイナさんの展示品を購入したので割安で入手できた。

2.ESOTERIC AUDIO USA ネジ止めバナナプラグ
真鍮製で金メッキされている。筐体に直角に開けられた穴にケーブルを差し込み後方の可動ネジで締め付けるタイプ。芯線は5.0mmまで入れられる。また後方には別のバナナプラグを差し込められる様になっている。ケーブルを挿す穴は貫通していないので使用するケーブルの芯線は少なくて済む。先端部分は4つ割だが、接触面積は大きく確実性が高い。入手方法は覚えが無いのだが、オークションで購入した可能性が高い。なお日本のESOTERICとは全く別の会社。

3.Audio Technica AT6302
ケーブルを後方から差し込み、芯線を差し込んだ部分の先端に広げそのまま先端部に押し込んでネジ締めをする。芯線は3.7mmまで使える。先端部を除いた長さは22mmしかないため後部の出っ張りは割と少なく出来る。先端部分は、最先端は割れて無く、中央付近が膨らむ形になっていて、僅かに可動することでキッチリと挿入固着させる方式となっている。価格は中程度(税別2ペアで2000円)。

4.ノーブランド(No.1)
AT6302と同様にケーブルを後方から差し込み、金属部分を広げ、そのまま先端部に押し込んでネジ止めをするタイプ。ケーブルの金属部分を広げるところが、AT6302のように丸めて無く、やや引っかかりにくい。これは先端部分に直角に開けられた穴に差し込んだケーブルを確実に締めるための中子を押す役目と兼用しているため。差し込む芯線は後方からは3.5mmまで。直角方向に差し込む芯線は4.0mmまで入れられる。先端部分はAT6302と同様に最先端は割れていなく、中央付近が膨らみ僅かに可動することでキッチリと接触するタイプとなっている。入手は、これも記憶に無く不明。価格は判明していないが、多分AT6302よりは割高と思われる。

5.ブランド名不明<マークはあるが、ブランド名は分からない>(No.2)
これは(2)のESOTERIC AUDIO USAと同様にケーブルは、直角方向に開けられた穴にケーブルの芯線を差し入れて、後方のネジで締め付け固定するタイプ。ねじ部の後方は塞がれているため、ESOTERIC AUDIO USAのようにバナナプラグを連結することは出来ない。先端部分はほぼAT6302と同様。芯線は6.5mmまで固定できる。価格はほぼAT6302と同額と思われる。

6.OYAIDE BP-208CG
コンタクト部分が接触面積が広い円筒波型スリット構造。後方より芯線を差し込みマイナスねじ2本で固定するタイプ。芯線は5.5mmまで入れられる。本体は真鍮製で金メッキされている。これに赤と黒のラインマークが入った金属カバーをねじ込んで使用する。接点部分を多く取れる為、音の情報も通常のバナナプラグよりも多く確保できるとされています。価格は税別ペアで560円。当方では6chマルチの時期があったので、大量に必要になり、この製品を多く使用しました。

7.FURUTECH FP-202G
WBT-0645の入手が出来なくなった頃、予備用に入手したもの。真鍮製24k金メッキ。構造はWBT-0645と全く同じで、芯線は7.0mmまで入れられる。先端部と同じ並びのところは絶縁材料でカバーされているが、芯線を差し込むところは絶縁されていない。芯線を止めるネジはやはり六角レンチを必要とするが、製品に付属している。また、後方から他のバナナプラグを差し込むことが出来る。税別2ペアで7100円。

バナナプラグを必要とするだけなら、結果どれでも特に問題は無いと思われる。最近では金メッキだけでなく、ロジウムメッキのものや、シルバー+ロジウムメッキのようなものも簡単に入手できるので、音に拘る方は、そのような高額の製品を選ぶ事も出来る。特に多量に使用することが無いなら、これらの製品を選ぶのも手かも。ただ大量に必要とする場合とか、抜き差しの多い(アンプやスピーカーユニットを頻繁に交換するような場合)場合では、使いやすさとか入手のしやすさとか総額とか、十分考慮することも必要になってくる。

当方の場合、2008年から2018年頃までの10年は、アンプもスピーカーユニットも色々交換したり、組み合わせを換えたりしていたので、必要に応じて入手して使用していました。

現在は、仮住まいのため3アンプ4wayマルチで、1chは内蔵アンプのため、2アンプ-2ユニットで済んでいます。アンプ側はOYAIDE BP-208CG、ユニット側はWBT-0645を使用しています。

今から入手されるのなら、通常タイプでは、OYAIDE BP-208CG。

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OYAIDE BP-208CG
またケーブルを斜めに取り付けるタイプ(抜き差しが固定-解放出来るタイプ)では、同じOYAIDEのBP-316GG(税別ペア1240円)が良いと思います。
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OYAIDE BP-316GG
これらは24k金メッキタイプですが、ロジウムメッキタイプもあります。